「クリスマスの奇跡」のジャケット写真

歌詞

「クリスマスの奇跡」

ra-aeon

白い雪が降る朝に

ちいさな心がすれ違う

些細な言葉が棘になり

君の背中が遠ざかる

窓辺に残るぬくもりと

君を呼んでも届かない

街を駆け抜けて探しても

君はもう見えないよ

音楽プロンプト

クリスマスの奇跡よ 届けておくれ

迷子の心をつなぐ灯りを

もう一度 ぎゅっと抱きしめたい

君と過ごす 特別な夜

見知らぬ街の寒さに

震える小さな体を

遠くで見守る誰かがいて

優しい手が差し伸べられる

忘れかけてたぬくもりと

あの日の約束を思い出す

「待ってる友達がいるんだ」

少し勇気をもらったよ

クリスマスの奇跡よ 届けておくれ

大切な場所へ戻る勇気を

もう一度 ぎゅっと抱きしめたい

僕らの心がひとつになる夜

遠回りしても 傷ついても

君のもとへと帰れるなら

もう二度と 離れないよ

今はただ「ごめんね」と伝えたい

クリスマスの奇跡よ ここにあるよ

迷った心をつなぐ灯りが

もう一度 ぎゅっと抱きしめよう

僕らのクリスマス 二人の奇跡

そして二度と喧嘩はしないよ

毎年「ありがとう」ってつぶやくんだ

君と僕の心にそっと

優しい雪が舞い降りる

  • 作詞

    ra-aeon

  • 作曲

    ra-aeon

  • プロデューサー

    ra-aeon

  • ボーカル

    ra-aeon

「クリスマスの奇跡」のジャケット写真

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    「クリスマスの奇跡」

    ra-aeon

それは、真っ白な雪が舞い落ちるクリスマスの朝のこと。ここちゃんは、街一番の仲良しの猫・ミーちゃんと
些細なことから喧嘩をしてしまいました。
窓辺でお互いをふてくされながら見つめ合う二匹。しかし、怒りに任せたミーちゃんが思わずドアから
飛び出してしまいます。ここちゃんはあわてて追いかけますが、ミーちゃんはもうずっと遠くまで
走って行ってしまいました。

やがて、ミーちゃんは駅の方にたどり着きました。電車のホームで立ち止まると、ふと「もう帰るのはやめようかな」
と小さな体を丸めていると、ちょうどそこへ一両の電車が停車し、気まぐれに飛び乗ります。こうして、ミーちゃんは
ここちゃんのいる町から、遠く100キロも離れた街へと運ばれていきました。

遠い町でのミーちゃんの冒険

新しい街に降り立ったミーちゃんは、寒さと不安からすっかり意気消沈し、街の端で震えながら丸くなっていました。
クリスマスとはいえ、見知らぬ土地ではどこにも行き場がなく、夜になるとさらに冷え込みます。すると、
街角の灯りの下で犬のマークが足を止めました。

「ん?どこかで見た顔だな…」

そう、マークはちょうどその日のニュースで「ここちゃんの家から行方不明になった猫」としてミーちゃんの
ことを見ていたのです。マークは心優しい老犬で、困っているミーちゃんを助けずにはいられませんでした。

「お前、ミーちゃんって言うんだろ?さあ、あったかい場所においで」

ミーちゃんは少し警戒しながらも、マークに導かれてマークの家へと向かいました。
マークのおかげで暖かい部屋に入ると、ミーちゃんは少し安心して、ぽつりぽつりと自分の思いを話し始めます。

後悔と再会

「ここちゃんと喧嘩なんてしたくなかった…でも、どうしても意地を張ってしまって…」

ミーちゃんの話を聞いたマークは、思わず「ふふ」と微笑みました。

「わかるよ。昔、私も友達と些細なことで喧嘩したことがある。でもな、
いつまでも待ってくれている友達ってのは、本当に特別なもんなんだ」

ミーちゃんはマークの言葉にしんみりと耳を傾け、だんだんとここちゃんに
会いたい気持ちがあふれてきました。そして翌日、マークはミーちゃんをここちゃんのいる
街に送り届けるため、早朝の電車に乗り込みました。

クリスマスの奇跡

家に帰ったミーちゃんとここちゃんは、寒さを吹き飛ばすような勢いでお互いに駆け寄り、
ぎゅっと体を寄せ合いました。ここちゃんの目には涙が浮かび、ミーちゃんも一緒に鳴き声を上げます。
二匹の間には、もう何もわだかまりはありませんでした。

マークは、そんな二匹を駅のホームからそっと見守り、静かに街へと帰っていきました。

それからというもの、ミーちゃんとここちゃんは二度と喧嘩することなく、
クリスマスのたびにマークに「ありがとう」と心の中でつぶやくのでした。

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