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メロディを思いついたのは1月下旬のカーリングシトーンズの合宿レコーディング中です。いつもと違う部屋で朝早く目覚めたらふと、浮かんできた。シトーンズの現場でしたから、『シトーンズのサンバ』と仮タイトルをつけ、他のメンバーが起き出してくるのを待ちながらスタジオでひとり、作業を始めたりしていました。結局、完成が危ぶまれていた別の曲が無事に仕上がり、この曲は僕の手元に残ったわけです。
どこでどんな形で発表することになるのか、自分でもまったくわからないままひとりでデモテープ作りを進めるうちに、ここ数年、Princeのライブ音源に触発されてFLYING KIDSのコンサートでラテンフレイバーのアレンジでファンクナンバーを披露していたこともあり、この曲で“ラテンとファンクの融合”を成立させ、それをFLYING KIDSの新機軸として打ち出すのはどうだろうという想いが僕の中で強くなっていきました。さらにワンマンコンサートが7月29日に決まったことで、「この曲を夏らしいエネルギッシュな新曲に仕立てて発表しよう!」と一気にスイッチが入りました。
アレンジは、ひとりでデモテープを作った僕が考えました。メンバーそれぞれが実力や魅力を十分に発揮できて、それでいて互いにちゃんと絡み合ったリズムやコーラスになるようにかなり緻密に考えました。ただ僕としては「このアレンジ、何も考えてないんじゃないの?」と思われる方が、正解だと思っています。なぜかその頃、頭の中に流れていた郷ひろみさんの『お嫁サンバ』がまさにそういう曲なんですよ。それをFLYING KIDSでもやりたかったんです。デモテープを聴いたメンバーも、その辺の狙いはすぐに理解してくれたみたいで、レコーディングでもテクニックは封印し、あえてシンプルな演奏をしてもらいました。
歌のテーマは、深く考えないまま自分の中から出てきた“目の前で泣いているキミが正しい”というサビの言葉の意味を解きほぐして行く中で見えてきました。最初は恋愛の歌になりそうに思えてい担ですが、だんだん“ああ、これは生まれたことを肯定する歌になるんだな”と。『お嫁サンバ』繋がりで郷ひろみさんの曲から“億千万”というパンチのあるフレーズも拝借しています。
世界情勢や社会情勢はなかなか厳しいものがありますが、重い現実に音楽が押しつぶされるのは嫌だし、あえてそこを突破して行くような力強さや今の自分の気持ちと願いみたいなものが込められた、エネルギッシュな曲になったと思います。
浜崎貴司
Formed in 1988. Currently a nine-member funk band. In 1989, appeared on TBS's popular program "Heisei specialty TV, Yuji Miyake's cool band heaven". Achieved the fifth consecutive win as the third generation of Squid King, becoming the first Grand King. In 1990, made a major debut with the single "Let's be happy". After that, smash hits. He released 19 singles and 11 albums and was disbanded in 1998. Reunited in 2007, he is actively working on new song announcements, live shows, and event appearances. In 2018, the 30th anniversary of the formation of FLYING KIDS, we released an analog record, a Harajuku Crocodile live for three consecutive months, and a full album "Everybody is thinking about that". With the addition of new members, it has become a large household of nine people, and it is brilliantly accelerating further.
Mappa Duck Records