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『ARIA The ANIMATION』や『蟲師』、『灰羽連盟』といった名作アニメの劇伴を彷彿とさせる、深い静寂と日常の美しさを描いたアンビエント・ポップ/エレクトロアコースティックの至水です。
60BPMのゆったりとしたテンポ(ルバート)のAメロから、サビで120BPMの倍テンポのグルーヴを静かに感じさせる繊細な展開。アコースティックギター、ローズ・ピアノ、ウッドベースの生楽器の響きに、風や雨、足音などの環境音(フィールド・レコーディング)がバイノーラル的な立体音響で溶け合います。目を閉じると、まるでその風景の中に自分が立っているかのような没入感をもたらすプロダクションが秀逸です。
テーマは「透明な引力」と「日常の静寂」。何でもない午後の光の角度に気づくことや、誰かの笑顔でふっと重力が弱まるような浮遊感。失われた過去の記憶も、喜びも後悔もすべてが等しく美しく、今の自分に繋がっているという静かな肯定感を歌い上げています。
ヴァースでのエフェクトを持たない純粋なソプラノ・ボーカルは、サビで深いリバーブに包まれ、まるで空間を満たす楽器の一部へと変貌します。ラスト2分間に及ぶ言葉のないヴォカリーズ(Wordless Vocalise)が、聴く者を深い瞑想と究極の癒しへと導いてくれる楽曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。