偶蹄堂のジャケット写真

歌詞

宿のない街

イランド屋

ひとりで浮かぶ暗い水面を 蛍のように照らせたのなら

どれほど遠く離れていても 灯り続けて標になろう

獣の群れが木々の寝息を 縫い越えて行く銀色の丘

終わらぬはずの長い調と 優しさだけがそこに眠った

昼中に月は隠れながらぽつり歌って 暮れに臨んだ

おかえりなさい こんな世界に食べ残されたあなたよ

ひとり揺蕩う 交差路の先 家屋の端で猫が手招く

下りの坂をふらり進めば 辺りを白い花が囲んだ

凍てた身体を震わせながら 露店で腹を満たす孤児

影に刺されて芯まで枯れて 息を引き取る前の日の事

常世は最期の待合室 待てど暮らせど迎えはなくて

それでも出口はひとつだから

顔を出す月を数えながらひとり浮かんで 終わりを待った

帰ろう宿のないあの街へ 小さな縁握り締めて

おかえりなさい こんな世界に食べ残されたあなたよ

  • 作詞

    Ryu Arai

  • 作曲

    Ryu Arai

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ベーシスト洗い流(荒井龍)によるソロプロジェクト「イランド屋」フルアルバム第一弾

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