火の玉市兵衛の娘 斎藤きちのうたのジャケット写真

歌詞

火の玉市兵衛の娘 斎藤きちのうた

大光寺 圭

きいておくれよ ワチキのはなし

勝手なことばっかり 言うんじゃないよ

芸のためやら お國のためと

自分のためなど 一度とて

生きたことなどないけれど

苦労だなんて 思わない

ワチキだから できたのさ

悲しむことなど ありゃしない

だって ワチキは 火の玉市兵衛の娘

下田一の 船大工の娘さ

下田一の 芸者になるのは

当たり前ってもんさ

だって ワチキは 市兵衛 自慢の娘

下田一の男気に あふれた

その魂 受け継いだ 娘なのさ

知っているかい ワチキの子ども

もらい子だって 可愛い我が子

朝から晩まで 働きずくめ

大盛況さ 安直楼は

疲れる暇さえ ありゃしない

だけど ちっとも 辛かない

守るものに 守られて

羨むことなど ありゃしない

だってワチキは 火の玉市兵衛の娘

下田一の 情深い男さ

結んだ縁を つないでゆくのは

当たり前ってもんさ

だって ワチキは 市兵衛 自慢の娘

我が子のため 働く 喜びを

与えてもらった 幸せな 女なんだ

そうさ ワチキは 火の玉市兵衛の娘

人に何と 言われようが かまわない

いずれわかるさ 魂は 永遠だから

  • 作詞者

    杉本 武

  • 作曲者

    大光寺 圭

  • プロデューサー

    でじたけ

  • レコーディングエンジニア

    相澤誠嘉

  • ミキシングエンジニア

    井上博毅

  • マスタリングエンジニア

    井上博毅

  • グラフィックデザイン

    でじたけ, 大光寺 圭, 荒木浩之

  • ギター

    大光寺 圭, 萩原正敏

  • ベースギター

    児玉幸大

  • ドラム

    井上博毅

  • ボーカル

    大光寺 圭

  • ピアノ

    萩原和美

  • ハーモニカ

    下田朋美

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    火の玉市兵衛の娘 斎藤きちのうた

    大光寺 圭

昭和初期、「唐人お吉」の物語は、日本中で大ブームとなりました。

舞台は、開国直後の伊豆・下田。
物語の中で、お吉は下田の芸者として初代駐日アメリカ総領事タウンゼント・ハリスに見初められ、許嫁から引き離されて領事館となった玉泉寺へ通うことになります。
最初は同情していた村人たちも、お吉が高額な報酬を得ていたことを知ると態度を一変。
「唐人」と蔑み、心を痛めたお吉はついに稲生沢川へ身を投げた…という、悲劇的なストーリーとして語られてきました。

しかし実際には、こうした話はフィクションである可能性が高く、当時の反米感情が高まる中で作られたものと考えられています。

モデルとなった実在の女性、斎藤きちには、たしかに玉泉寺に通った記録が残っています。
ですがその後、横浜で新婚生活を送り、下田に戻ってからは当時の流行だった「唐人髷(とうじんまげ)」を結う髪結いとして、自立した生活を送っていました。
「唐人お吉」という呼び名も、実は蔑称ではなく、彼女の得意とした髪型からきた愛称のようなものでした。
さらに、きちは小料理屋「安直楼」を任され、ふたりの養子を迎え入れて、つつましくも力強く生きていったのです。

「火の玉市兵衛の娘/斎藤きちのうた」は、そんな斎藤きちを実像を力強く歌った楽曲です。

この歌は、杉本 武によるノンフィクション『唐人お吉を作った男たち』(長倉書店刊)をもとに、2018年に制作された伝記漫画『まんが安直楼始末記』(原作:杉本 武/漫画:荒木 浩之/長倉書店刊)と、
YouTubeで公開中のオーディオドラマ『眞 唐人お吉/火の玉市兵衛の娘』(お吉の声:池田玲子)をイメージソングとなっています。

オーディオドラマ『眞 唐人お吉/火の玉市兵衛の娘』は無料公開しています。真実の斎藤きちにご興味がある方は、ぜひごらんください。

アーティスト情報

  • 大光寺 圭

    1979年11月2日生まれ。神奈川県綾瀬市出身の女性シンガーソングライター。 2005年、「ピーチムーン」でインディーズデビュー。翌2006年には、マキシシングル「待ち合わせをしましょう」でメジャーデビューを果たす。かつてはガールズバンド「ラムネ」(2004年4月解散)でギター・ボーカルとしても活動。 2009年には、自身の楽曲「私の水平線」がフジテレビ系列『ライオンのごきげんよう』のエンディングテーマに採用され、全国的な注目を集めた。 音楽活動に加えて、看護師として医療の現場でも働き、書道6段(師範)の資格も持つなど、多才な一面を発揮している。 現在は地元・綾瀬市を拠点に、シンガーソングライターとしてライブや楽曲制作を行いながら、看護師としても地域に貢献。毎年9月に開催される「あやせ音楽祭」では実行委員長を務め、音楽を通じたまちづくりにも力を注いでいる。 さらに、2025年12月に綾瀬市オーエンス文化会館で上演予定の、あやせの市民ミュージカル『ケサランパサラン』には楽曲を提供。地域文化の発信や育成にも積極的に関わっている。

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