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昭和初期、「唐人お吉」の物語は、日本中で大ブームとなりました。
舞台は、開国直後の伊豆・下田。
物語の中で、お吉は下田の芸者として初代駐日アメリカ総領事タウンゼント・ハリスに見初められ、許嫁から引き離されて領事館となった玉泉寺へ通うことになります。
最初は同情していた村人たちも、お吉が高額な報酬を得ていたことを知ると態度を一変。
「唐人」と蔑み、心を痛めたお吉はついに稲生沢川へ身を投げた…という、悲劇的なストーリーとして語られてきました。
しかし実際には、こうした話はフィクションである可能性が高く、当時の反米感情が高まる中で作られたものと考えられています。
モデルとなった実在の女性、斎藤きちには、たしかに玉泉寺に通った記録が残っています。
ですがその後、横浜で新婚生活を送り、下田に戻ってからは当時の流行だった「唐人髷(とうじんまげ)」を結う髪結いとして、自立した生活を送っていました。
「唐人お吉」という呼び名も、実は蔑称ではなく、彼女の得意とした髪型からきた愛称のようなものでした。
さらに、きちは小料理屋「安直楼」を任され、ふたりの養子を迎え入れて、つつましくも力強く生きていったのです。
「火の玉市兵衛の娘/斎藤きちのうた」は、そんな斎藤きちを実像を力強く歌った楽曲です。
この歌は、杉本 武によるノンフィクション『唐人お吉を作った男たち』(長倉書店刊)をもとに、2018年に制作された伝記漫画『まんが安直楼始末記』(原作:杉本 武/漫画:荒木 浩之/長倉書店刊)と、
YouTubeで公開中のオーディオドラマ『眞 唐人お吉/火の玉市兵衛の娘』(お吉の声:池田玲子)をイメージソングとなっています。
オーディオドラマ『眞 唐人お吉/火の玉市兵衛の娘』は無料公開しています。真実の斎藤きちにご興味がある方は、ぜひごらんください。
1979年11月2日生まれ。神奈川県綾瀬市出身の女性シンガーソングライター。 2005年、「ピーチムーン」でインディーズデビュー。翌2006年には、マキシシングル「待ち合わせをしましょう」でメジャーデビューを果たす。かつてはガールズバンド「ラムネ」(2004年4月解散)でギター・ボーカルとしても活動。 2009年には、自身の楽曲「私の水平線」がフジテレビ系列『ライオンのごきげんよう』のエンディングテーマに採用され、全国的な注目を集めた。 音楽活動に加えて、看護師として医療の現場でも働き、書道6段(師範)の資格も持つなど、多才な一面を発揮している。 現在は地元・綾瀬市を拠点に、シンガーソングライターとしてライブや楽曲制作を行いながら、看護師としても地域に貢献。毎年9月に開催される「あやせ音楽祭」では実行委員長を務め、音楽を通じたまちづくりにも力を注いでいる。 さらに、2025年12月に綾瀬市オーエンス文化会館で上演予定の、あやせの市民ミュージカル『ケサランパサラン』には楽曲を提供。地域文化の発信や育成にも積極的に関わっている。
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