Lyric

＿＿＿＿＿＿母さんの名前じゃないか

寂れた教会裏の小さな小屋。

そこが僕の家。

幼い頃から暮らしてきた。父との思いでの場所。

男二人の暮らしもなんだかんだ楽しかった。

でも一つだけ嫌に思うこともあって。

それは、この場所から離れてはいけないということ。

言い聞かせるように

父が言っていた

「いい子にしないと魔女に連れていかれる」と

何度も何度も繰り返し

けれど

誰にも侵せない

ココは最後の砦

なぜそんな

怯え生きる必要があるのかを

聞かされず幸せに暮らしてきたけど

疑問なんてなかったけれど

なぜだろう一つだけ

抗えぬものが

魔女に対する好奇心

ずっと考えていたんだ。魔女って何なんだろうって。

見たこともないのに怖いものだと言われてもわからない。

本当にいるのかなんてもっとわからない。

父はかたくなに魔女について話すことを嫌がっていたし。

否定されたらさらに興味がわいてしまう。

神に祈りを捧ぐ日々にも

飽きてきたころにとある噂を聞いた

「森の奥深くに賢女がいる」

走り出す約束を思い出すことなく

だた知りたいその一心で

自ら望んでしまった結末は

思いもよらないただの絶望

父さんが怖がっていたのは僕が母さんのことを知って

世界を恨むことだったんだね。

そんなことにはならないよ。

遠くに行かないって、約束したもんね。

探せ　道を

抜け出せ　業を

望まれた

幸せと

望んでしまった

父の悲しみを

今祝福に変えて

恨んだって悔やんだって

どうしようもないだろ

望まれなかった僕の知識

大丈夫

知ってしまった代償に

箱庭で幸せになろう

知ることが罪だいうのなら、知らなかったことにすればいい。

母がかなえられなかった幸せをここで実現させよう

母の理想を取り戻すために必要なことは

知らないふりをすること。

そうだろ＿＿＿＿＿＿＿＿

作編曲：ケロリンぼ

作詞：有栖川 叶

MIX:阿黒れぃ