秋のお茶屋BGM 〜和空間にあうピアノ by Eximo Blue

和の音階を使わずとも和の空間に溶け込むピアノコレクション。日本にピアノが持ち込まれたのはいつかご存じだろうか。多くの人が明治時代と想像するかもしれないが、意外なことに江戸時代、1823年7月に鎖国中に日本に持ち込まれたのが最初だ。ピアノを持ち込んだのは、日本地図などを国外に持ち出そうとした「シーボルト事件」の中心人物である、ドイツ人医師のシーボルト。ちなみに彼が持ちこんだ日本最古のピアノは山口県の熊谷美術館にある。今作『秋のお茶屋BGM ～和空間にあうピアノ』は、その日本初のピアノで奏でられるとその叙情がより高まりそうな落ち着いた雰囲気のピアノコレクション。和の音階を使わずとも、和の空間に馴染んでいくようなメロディラインが印象的で、和室でのんびりと聴きたい仕上がりとなっている。