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本作のテーマは「擬態と寄生」。既存のポップ・ミュージックやvaporwave、シューゲイズや映画音楽といったさまざまな対象になりすまし、寄生し、そこからなにか怪物じみたものを発生させることが目論まれた。前作『do you recognize me?』でも見られた多動的・分裂的に展開する楽曲構造や、何重にも折り重なったノスタルジーと悪意に満ちたパロディをより鮮明な、そしてより痛々しい形で実現した。
制作にはAbleton Liveが用いられ、デモ制作からレコーディング、ミックスまでを一連のシームレスなプロセスとして行った。メンバーの録音した素材やテイクは遡行的に編集・ループ化され、各素材の人称性がなくなるまで多重に編集が重ねられた。そうして完成した複数の楽曲をさらに切断・再接続する手法が取られた。
リファレンスとしてdeath’s dynamic shroudや猫 シ Corp.、Macintosh Plus等のVaporwaveの曲群やArca、OPN等のエレクトロニカ、Kanye West等のヒップホップアーティストに加えシューゲイザーやJ-POP、映画音楽などが参照された(リファレンスはプレイリストとして公開されている)。
nozakimugai (vo, sound engineer)、宮﨑脩平(gt, sampler)、佐藤友紀 (ba, synth)、古沢成(drum, programming)からなるエレクトロニック/ロックバンド。バーチャルだが有機的な音像、メロディアスだが無表情なヴォーカル、強靭だが流動的なグルーヴを武器にコンセプチュアルな楽曲制作を行う。ライブではエレクトロニクスを用いつつもハードなバンドサウンドやダンサブルなグルーヴが前面に出た、身体性の強いパフォーマンスが特徴。