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本作のテーマは「擬態と寄生」。既存のポップ・ミュージックやvaporwave、シューゲイズや映画音楽といったさまざまな対象になりすまし、寄生し、そこからなにか怪物じみたものを発生させることが目論まれた。前作『do you recognize me?』でも見られた多動的・分裂的に展開する楽曲構造や、何重にも折り重なったノスタルジーと悪意に満ちたパロディをより鮮明な、そしてより痛々しい形で実現した。
制作にはAbleton Liveが用いられ、デモ制作からレコーディング、ミックスまでを一連のシームレスなプロセスとして行った。メンバーの録音した素材やテイクは遡行的に編集・ループ化され、各素材の人称性がなくなるまで多重に編集が重ねられた。そうして完成した複数の楽曲をさらに切断・再接続する手法が取られた。
リファレンスとしてdeath’s dynamic shroudや猫 シ Corp.、Macintosh Plus等のVaporwaveの曲群やArca、OPN等のエレクトロニカ、Kanye West等のヒップホップアーティストに加えシューゲイザーやJ-POP、映画音楽などが参照された(リファレンスはプレイリストとして公開されている)。

アーティスト情報

  • Albem

    nozakimugai (vo, sound engineer)、宮﨑脩平(gt, sampler)、佐藤友紀 (ba, synth)、古沢成(drum, programming)からなる音楽コレクティブ。現代思想、ネットミーム、SFなどの文脈を横断し、コンセプチュアルな電子音楽の制作を行なっている。個々のメンバーについても映画劇伴の制作やヒップホップクルーへの参加、音楽実装のアーキテクチャの研究、ソフトウェアエンジニアリング、労働など越境的な活動を展開している。 直近では2022年9月にリリースしたシングル「Waters」のVaporwave、ヒップホップ、映画音楽、シューゲイザー等の要素を撹拌した分裂的な音楽性が話題を呼んでいる。 2023年12月にアルバム「continue?」をリリース予定。コロナショック以降の社会のムードを分析し、「空虚に踊る身体」というテーマで制作を行っている。

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