恋仕込みのジャケット写真

歌詞

恋仕込み~京ことば

心葉の奏

手作りチョコ 何回も練習したけど

うまいこといかへんかったし けど諦めへん!

今日こそは 絶対に完璧やねん!

あんたの笑顔 想像しながら

ドキドキするねん

胸がきゅんってなるわ

今までの想い 全部込めて

好きやねん! って言いたいだけやのに

なんでこんなに 難しいんやろ?

チョコレート溶かして 気持ちカタチにして

明日 絶対 渡すねん!

お菓子の本見て ガチで勝負や!

失敗しても もう一回やり直したらええねん!

ラッピングも 可愛くせなあかんし

明日が来るの もう待ちきれへん!

緊張するけど

後悔なんかせーへんで!

思い切って 言うねん!

好きやねん! って言いたいだけやのに

なんでこんなに 震えてしまうんやろ?

チョコレートに込めた この気持ちだけは

ほんまに ほんまに ホンマやで

何回練習しても 言葉足りへんけど

この想いだけは 絶対ホンマやで

好きやねん! って言える気がする!

今までよりも ちょっと強くなれた

チョコレート作って 気づいたんやで

あんたは ほんまに特別やねん!

  • 作詞者

    心葉の奏

  • 作曲者

    心葉の奏

  • プロデューサー

    心葉の奏

  • サンプリング元のアーティスト

    心葉の奏

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チョコレートの向こう側 真夜中の台所で、私は何度目かのチョコレート作りに挑んでいた。
温度計を凝視しながら、湯煎で溶かしたチョコレートをゆっくりと混ぜる。32度。完璧なテンパリングの瞬間だ。

高校二年の冬。クラスメイトの男の子への想いを、手作りチョコに込めることに決めた。でも、これが予想以上に難しい。

最初の試作は固まらず、二度目は焦げ付き、三度目は見た目が惨憺たるものになった。

母は呆れながらも、「頑張りなさい」と言って、私の深夜のチョコ作りを黙認してくれている。

どうしても自分の手で作りたかった。料理部で知り合ったクレスメートが、いつも真摯に食材と向き合う姿に、私は憧れていた。
だから、同じように誠実に想いを伝えたい。

「温度を下げすぎないように」「空気を含ませすぎない程度に」。
お菓子の本に書かれた注意点を一つ一つ確認しながら、私は丁寧に作業を進める。
チョコレートの艶やかな表面に、自分の緊張した顔が映り込む。明日、渡せるだろうか。告白できるだろうか。

ようやく完成したチョコレートを見つめながら、不思議な気持ちになった。
この何度も失敗を重ねた過程で、私の想いはより確かなものになっていた。
完璧なチョコレートを作ることよりも大切なのは、諦めずに挑戦し続けた自分の気持ちなのかもしれない。

ピンクのリボンを結びながら、私は決意を固める。
たとえ言葉が詰まっても、たとえ手が震えても、この想いは絶対に伝えよう。
チョコレートの甘い香りが漂う台所で、明日への期待と不安が入り混じる。でも、もう後悔はしない。こ
のチョコレートに込めた気持ちは、間違いなく本物だから。

包装紙の上で、リボンが可愛らしく揺れている。それは明日、きっと特別な日になることを予感させていた。

この思いを大阪、京都、博多、青森、東京の女子高生たちが歌ってくれた。

アーティスト情報

  • 心葉の奏

    こんにちは、心葉の奏(こころはのかなで)です。 私たちは、人々の心に深く刻まれた言葉の力を信じ、それを音楽という形で世界に届けることを目指しています。感動的な手紙や日々の生活の中で交わされる心温まる言葉たちを丹念に紡ぎ、メロディーに乗せて表現しています。 一つ一つの楽曲は、人生の喜びや悲しみ、希望や慰めを映し出す鏡のようです。聴く人の心に寄り添い、時に勇気を与え、時に優しく包み込む、そんな音楽を目指しています。 言葉の持つ力と音楽の普遍的な魔法を融合させることで、言語や文化の壁を越えて、世界中の人々の心に触れる温かな調べを奏でたいと考えています。 私たちの音楽が、あなたの心に小さな温もりをもたらし、明日への希望の光となることを願っています。共に歩む皆様とともに、この音楽の旅路を進んでいけることを心より楽しみにしております。

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