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2017年「政治って意外とHIPHOP」という自民党のポスターが物議を醸した。
ヒップホップというキーワードが人々の共感を得るための道具として使用されたのは、それだけヒップホップが市民権を得たからだ。

そんな今日の状況の背景には確実に影響を与えたであろうふたつのラップ・ユニットが存在した。それがキックザカンクルーとリップスライムだ。
2001年当時、多感な時期(15歳から20歳)に彼らを通じてヒップホップに触れた人たち、つまり現在のアラウンド40あたりがいわゆる『キック世代』と言える。
ある者は家族を持ち、ある者は政治家になり、また彼らに憧れてラッパーになった者も少なくない。
確かに言えることは、彼らはこれからの日本を担っていく世代だということ。社会に揉まれ守るべき家族もいて、理不尽なこともあったし恥もかいてきた。それでも腐らずここまで生きて来た。
それはあの時キックで体験した『ヒップホップ的考え方』が彼らを動かしてるんじゃないかとCAKE-Kは語る。
“Age of kick”これは偉大なるキックの世代に贈る応援歌だ!

Artist Profile

  • CAKE-K

    ジャパニーズヒップホップの創成期を築いたキーパーソンの一人。 ブレイキングに関しては、ブレイキング界のレジェンドたちが賞賛する存在。 ラップに関しては、キャリアと技術において日本語ラップの頂点に君臨、CAKE-K無くしてシーンを語ることはできない。 1984年高校の友人だったホリエ(現・Harucalloway)と実弟のサブローとでブレイキング・クルー『ミスティック・ムーヴァース』結成、 原宿ホコ天ではユニフォームを揃えショーを目的として活動をした最初のブレイキング・クルーということになる。 1986年ブレイク・ダンス冬の時代到来をきっかけにラップに目覚める。 1987年ケニーBと結成したラップグループ『ザ・ホームボーイ』に影響を受け、 日本語ラップの父であるBELLやクレイジーAがラッパーに転向し始める。 1989年伝説のユニット『B-FRESH POSSE』に所属。 (当時の主要メンバーはMC BELL、CAKE-K、MURO、DJ BEAT、DJ KRUSH、DJ SEIJI) その後メンバーを再編成し、BELLとDJ BEATとで『B-FRESH』結成。 1990年の自主制作盤『SHE SAID』発表をきっかけに1991年キングレコードと契約。 シングル、アルバム、リミックス・アルバム、ベスト・アルバムなどリリース。 2004年ファーストソロアルバム『ぼくらの必修科目』リリース。 現在、レーベルboomistaのアーティスト、プロデューサーとしても活躍中。 YouTubeチャンネル『082TV』のホストとしても出演、日本ヒップホップの有益な情報を発信している。

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