Lyric

通り過ぎる神渡し

気付いていない素振り　やり過ごす日々

直ぐにわかる目線の先

黒ずむ　ガードレール　ミラー越しの酷薄

崩れた境界線　わたしの呼吸が乱れる時

忘れる事ない　6月赤い部屋誘い込む美声

重みに耐えきれず壊れた　誠実よ

際限がない物欲

強い光に落とされた影

希望の言葉はどこにもない

鈍い音を鳴らし突き進む

剥製の上に跨り擾乱

手を取り合う無防備な融合

希望の言葉はどこにもない

行方知れず　校舎裏の空白

還元すべき根源は

潔白で 事実さえも疑ってしまう

否定的な 思い出　浴槽の底で

膜に覆われた光が 連なり　人々を繋ぐ

止め処なく流れる言葉は

夢を見ているときの暴虐のようだ

触れたいと望む程　遠ざかる　日々の憂いが

悪意を持って突き上げる刃に変わり

明日を消せとがなり立てる

葛藤と漠然とした恐怖が

交差した九十九折りの記憶

今も　夜のとばりに　張り付いたままの激しさに

理想を　重ねて抗う　振り向く先の気配

最前の優越感

狂おしいほど　透ける素肌に触れたかった

儚くも消えた　鏡越しの　禁絶

長い髪が　美しくなびく

入口の無い　座敷で　未だ　待ち続ける

通じ合う精神　あるべき心はこれではない

拭えない　過去に　囚われ

排気口に　揺れる　懐かしき　君の手

留まる　勇気を手に　惑わす思い出を断て

今も　朝焼けの　錆色に

細やかな　温もりが　巡る

絶望を　越えられぬまま

会話から離れた瞬間

自分よがりである事に気づく

余所者

罵倒が鳴り止まない