Lyric

繰り返して周密な敬意を示し　参列を拒み　索然と

水無月の日に　高笑う

凍て返る　笑みを引きづらせ　座り込み覗くのは　あの人の母親

弓を張り時を戻す時　それぞれの矢先　戸惑う水面に　懐かしき夕刻の静謐

引かれた手元　悲しい顔が　カーテンに染み込んで　朽ちた　記憶の果てで　待ち続ける

相殺できない感情　食い違い　捨てる　根源

朽ちた　記憶の果てで　与え続ける　憂い

全うに帰れなかったお前の顔が歪み　しがみつく時　屋根の上の女が手をつき顔を上げる

沈む上履き　蓮の実が砕け散る

花言葉の　意味も虚しく　緩急を込め

私は傘を振り回す

矜持すらも超越した

私の中の君を

迎えに行く、十二支が落ちる丑三つの夜に

謝り続ける

幼い声で、今も尚

葛藤した末に　振り翳す　不遜な好奇心

竹藪の中、ブルーシートを潜り

母屋の架台の奥、

言い訳が屋根から雪崩落ちる

取り戻せたのは　君の靴音と朧夜

どんなに願っても　もう　戻らない

生きててはいけなかった？

ごめんなさい　愛してる　ごめんね

そんな声を　ずっと聞いている　ずっと今も

歯磨きの後も、テーブルを拭いた後も、ブランコを降りた後も

抱きしめて欲しかった？愛が欲しかった？

ごめんね私はママじゃないから

ずっと　そこで泣いていろ

誰にも救われない世界でずっと

泣いていろ