

窓から差し込む無情な陽
まるで強制 起きろと脅し
窓の向こうで無邪気に照る
それが余計に胸を抉る
昨日も今日も変わらぬ景色
何をしても虚しさばかり
変える勇気さえもまどろみに溶け
望まぬ景色が繰り返される
もう少しだけ 夢の中で
時間の波に流されたい
朝日のせいにし 目を閉じる
このまま このまま もう少しだけ、この暗闇の中にいたい。
目が覚めても動けぬまま
朝の光が心を刺す
窓からそっと覗く陽に
無理に笑えと急かされる
けれど心はまだ眠る
昨日の夢にすがりつく
まぶたの裏に焦燥が舞う
消えない影が、胸を裂く
影を照らすその強さが
今日はただ 苦しくて
時間よ止まれ、願うばかり
このまま このまま
もう少しだけ、この闇に抱かれていたい
止まれと願えど時は進み
朝は無情に照らし出す
失望の余韻は絶えず残り
こころはいまだ満ち足りない
もう少しだけ
もう少しだけ この静寂の中で
心をそっと 漂わせたい
醒めた世界は 否定するから
そのまま そのまま
何も触れることのないように
あと少しだけ この影の中で
朝の光を 避けるように
瞳を閉じて 世界を遮るから
このまま このまま
あと少しだけ あと少しだけ あと少しだけ
- 作詞者
SEIMEI
- 作曲者
SEIMEI
- プロデューサー
SEIMEI
- その他の楽器
SEIMEI

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マドロミノフチ
SEIMEI
朝が来ることさえ、ただの“暴力”に思える日がある。
無邪気な陽の光は、疲れた心を知らずに照らし出し、
動けないままの自分に「それでも起きろ」と命じてくる。
『マドロミノフチ(まどろみの淵)』は、そんな"目覚めたくない朝"に寄り添う音の詩。
何も変わらない日々、繰り返される望まぬ現実。
それでも人は、布団の中の暗闇に、ほんのひと時の安らぎを見出す。
心がまどろみと現の狭間に揺れながら、
ただ「もう少しだけ」と願う――。
この楽曲は、焦燥と静寂、絶望と微かな祈りが交錯する、
**“時間の波に身をゆだねるようなサウンドスケープ”**として仕上げました。
光の強さに疲れたすべての人へ。
この曲が「無理に起きなくてもいい」と囁く場所になりますように。
アーティスト情報
SEIMEI
**SEIMEI(セイメイ)**は、音を通して“もうひとつの現実”を描く。 所属プロジェクト EASYGOING47 は、個の持つ断片的な記憶と感情で構成された音の実験場。現実と幻想のあいだにある「心の余白」、孤独や混沌にそっと触れるような作品を主とし、"誰かの現実に寄り添うための音楽"を制作している。 「音は無機質でも、そこに込められた意図は人間の温度を持つ」と信じ、活動を続けています。 個の先にある感情、そして共鳴――その狭間に耳を澄ませていただければ幸いです。
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EASYGOING47