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土の匂いを背中にしょって、さつまいもは今日も黙って太る。
都会のネオンは知らない。けれど夕焼けの色なら、誰より知っている。
ひび割れた手のじいちゃんが、「今年も甘くなれよ」と笑った夜、
畑の下で静かに、ひとつの秋が眠っていた。
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。