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アジアの海で跳ねるアジ
銀のうろこは、夕焼けを刻み
市場のざわめきも
港の汽笛も
小さな背中に乗せて泳ぐ
南の潮に揺られながら
誰かの食卓へ向かう旅は
派手ではないけれど
静かな誇りに満ちている
焼かれれば香りになり
干されれば風になる
アジアのアジは今日も
海と人を結ぶ
青い稲妻みたいに光っている
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。