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この曲は、社会の不公平な構造の中で、それでも**「人が人である意味」**を信じ、夜明けを求める魂の祈りを歌い上げた、感動的なブルース・バラードです。
悲哀を帯びたピアノのメロディに乗り、主人公は歩道橋の上から、幸せの在処も知らずに急ぐ群衆を静かに見つめます。「天秤はいつも傾いたままで、俺たちは軽い方の皿に乗せられる」というフレーズは、理不尽な格差社会への痛烈な告発です。
サビで掲げられる**「民(たみ)は貴(たっと)し」**という傷だらけの旗は、支配者層が飾り文句にする「平等」や「公正」ではなく、庶民の尊厳こそが最も価値があるという、静かな革命の意志を表しています。
そして、孟子の言葉に由来する「寡きを患(うれ)えず 均(ひと)しからざるその痛みを」という問いを通して、この歌は、連帯と共感こそが夜明けをもたらす力だと強く訴えかけます。苛政(かせい)の猛きを知りながら、なぜ人は明日を夢見るのか——その答えを探して歌い続ける、深い情熱に満ちたメッセージソングです。