ユレルのジャケット写真

ユレル

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トラックリスト

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ストーリーテリングや劇的なビルドアップ、ドラマティックな展開といったお仕着せの「エモさ」を限界までパージし、ひたすら単調で凶暴な反復(Pure repetitive groove)の中に脳髄をハメ殺す、骨太なヒップホップ・ファンクの文脈をも内包したハイプノティック・ミニマル・テクノ(Hypnotic minimal techno)の冷徹な傑作トラックです。楽曲を無慈悲に牽引するのは、リバーブの余韻を1ミリも許さない「極限まで乾いた硬質な4つ打ちのキック(extremely dry heavy kick drum)」と、腹部をダイレクトに揺さぶる超低域のディープ・サブベース(deep sub bass)。完璧な machine grid の上で淡々と鳴り響くBPM120の推進力に、初期クラフトワークを彷彿とさせる骨組みだけのシンセ・リフ(simple catchy synth riff)が合流し、聴き手の空間認識を完全にロックして強制的なトランス状態(Rhythmic hypnosis)へと誘います。

最大の快楽は、複雑なメロディやJ-POP的な和音の解決を徹底的に拒絶した、アンチ・コンプレックス(anti-complex)な引き算の音響設計。ボーカルはセンター軸に完全に固定された、感情の起伏を一切排したロボット的なデッドパン・ボイス(deadpan vocal)。ひらがな3文字のミニマルな単語(ゆれる、まざる、とける)を拍のポケットに完全に同期させて執拗に反復させることで、脳内の神経系をじわじわと麻痺させていきます。中盤の「The Subtraction」セクションでは、何の前触れもなくすべての重低音が完全消滅し、1サンプルの残響も残さず「2秒間の完全な無音(absolute silence)」を敢行。耳元でかすかに呟かれる「……あ。」という至近距離の囁きの直後、再びノーモーションで100%の爆音グルーヴが戻ってくるカタルシスは圧巻です。最後はスタジオの自動フェードアウトではなく、ループの熱量を維持したままプツンと遮断される、電脳世界の冷徹な機能停止をパッケージした大傑作アート・ミニマリズムです。

アーティスト情報