Lyric

風が通る　高みの上

海と空が　ひとつに広がる

光が差す　この白銀の刻（とき）

いにしえの声が　こだまする

標高二百十二の頂（いただき）で

島を抱くように　視界は無限

古き狼煙台（のろしだい）　遠き日の光

記憶が風に　溶けてゆく

海辺の町も　波も影も

すべて今　ここに溶けて

あれからの祈りも　未来の願いも

そっと胸に　灯しておく

なにも遮るものなく

ただこの場所で　時を見つめる

Takenotsuji Overlook

Silent watchers in the sky

祈りのような光が

島を照らしている

Takenotsuji Overlook

Wind and waves become our song

この見晴らしが　すべてを包む

The view becomes our prayer

遠くに浮かぶ　離れ島々

九州や対馬も　揺らめき映る

雲と海のはざまで　光が踊る

瞬きが重なる風景

狼煙の火が　夜を裂いた日も

この頂で　人は空を見つめた

祈る心と　見守る眼差し

時を越えて　ここにある

星降る夜には　闇も光になる

街の灯（ひ）りが　海に溶けて

高みから　祈りを送る

島の声が　これを聴くように

Takenotsuji Overlook

Silent watchers in the sky

祈りのような光が

島を照らしている

Takenotsuji Overlook

Wind and waves become our song

この見晴らしが　すべてを包む

The view becomes our prayer

風が去り　波が囁く

光の残滓（ざんし）が　心を抱く

Takenotsuji Overlook

ずっと、ここに、いる。