Lyric

やわらかな風が　指をすり抜け

海の匂いが　心にしみる

静かに揺れる　湯けむりの中

遠い人の声が　聴こえる

幾千年の　光を集め

この湯に溶ける　命の音（ね）

静まり返った　夕陽の中で

心もそっと　洗われていく

石畳を渡る　足音が

やさしく響く　街の詩（うた）

海と温泉が　ひとつになる

時のはざまで　光が揺れる

Steam and sea become one dream

夕日に染まる　心の色

Ancient warmth beneath the tide

静けさに　命がめざめる

夕焼けが　空を染めて

山の影が　水に揺れる

訪れる人の　祈りをのせて

新しい日が　落ちていく

静かな街に　灯がともり

温泉の煙が　星をまとう

やさしい温度が　胸に残る

それは　昔の詩（うた）のよう

Steam and sea become one dream

夕日に染まる　心の色

Ancient warmth beneath the tide

静けさに　命がめざめる

Time dissolves into the wind

この湯に残る　記憶のかけら

Flow into light again

明日を照らす　光になる

湯けむりの向こうで　誰かが笑う

あたたかい光が　そっと呼ぶ

心が　ほどけていく

この湯の中で　生まれかわる

Yunomoto Springs

Steam and sea become one dream

眠る街に　朝がくる

やさしい光が　そっと目覚める