

吐いた息が
街灯の輪に
溶けていく
見上げた夜空は
思っていたより
澄んでいて
名前を呼ぶ声は
外には出さず
胸の内側だけを
震わせた
君の表情が今日
少し和らいで見えた
その理由を追いかけるより
ただ、その変化を受けとめることが
いちばんのやさしさな気がした
帰り道のコンビニの
ガラス越しに映った
自分の顔は情けなくて
だけど、迷いながら立っている今を
嫌いにはなれないと思った
待つことは立ち止まることじゃないと
夜の冷たさが教えてくれる
星の下で君を思う
届かない距離に
手を伸ばすんじゃなく
同じ空を見上げているかもしれない
その偶然だけを抱きしめてる
言葉はまだ
ポケットの中で折りたたんで
しわだらけになりながら 温まる
いまは重ならなくても、重なったらいいなと
思えるだけで十分だ
電車の窓から見えた月を
君も見ていたらいいなと願う
同じ線路の上を走る毎日の中で
少しずつ心の位置が近づいていく
スマホの画面に打ちかけたメッセージ
消してはまた書き直す夜
「無理しないでね」の一文だけ
やっと送信ボタンを押せた
短い返信のスタンプひとつで
救われてしまう自分に苦笑いしながら
星の下で君を思う
眠れないまま
窓辺に腰掛けて
街の明かりが消えていくのを見つめる
教会の鐘の音を思い出しながら
あせらないでいい、
と言った自分の言葉に
今度は自分が支えられている
遠さは痛みじゃなくて
確かめ合える余白のことなんだ
指でなぞった夜空の星座に
君のイニシャルを勝手に重ねた
誰にも見えない落書きだけど
僕にはちゃんと見えている
星の下で君を思う
この澄んだ夜を、
いつか二人で同じ場所から
眺められたらと願いながら
たたんだ言葉をもう少し温めておく
「好きだよ」と
言えない代わりに
君の笑顔を思い浮かべて眠る
今日も会えたという事実だけで
静かな満足を抱きしめた
カーテンを閉める前にもう一度
小さな声で君の名を呼んだ
- 作詞者
Kotatsu Tachibana
- 作曲者
Kotatsu Tachibana
- プロデューサー
Kotatsu Tachibana
- ボーカル
Kotatsu Tachibana
- ソングライター
Kotatsu Tachibana
- プログラミング
Kotatsu Tachibana

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星の下で君を思う
Kotatsu Tachibana
「星の下で君を思う」は、アドベント・ストーリー第11曲目となる男性視点のウィンターラブソング。
吐いた息が街灯の光に溶けていく夜、届かない距離に手を伸ばすのではなく、「同じ星空を見上げているかもしれない」という偶然だけを抱きしめながら、教会の鐘の記憶とともに君を想い続ける一曲です。
打ちかけては消したメッセージから、やっと送れた「無理しないでね」の一文と、スタンプひとつの返信に救われてしまう自分。あせらない約束に自分自身が支えられながら、「言葉はまだポケットの中で折りたたんだまま」で、それでもいつか同じ場所から同じ夜空を眺められたらと願う、静かでまっすぐな冬のラブバラードです。
アーティスト情報
Kotatsu Tachibana
オリジナルの詞に、生成AIで曲をつけて楽曲を作成しています。 得意ジャンルはバラード系ですが、ロック・アニメ系や癒やしBGMなど、他のジャンルにも挑戦しています。 配信頻度は多くありませんが、良い曲をお届けできるよう、頑張ります!
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