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昨年リリースのPrototype Human: Nearsideと対をなす作品。
数々のSF的モチーフを散りばめつつ、ジャンルの枠を超え、シューゲイザー、ドリームポップ、エレクトロニック、ポストロックをはじめ、それらに留まらず拡張し続ける音楽性で独自の世界観を描き出している。
lo-fiベッドルームポップの匂いも感じさせる「night wave」で幕を開け、
キラキラとしたシンセとギターが溶け合うドリームポップ「燃え残りの星々」、
ハードでミニマルなリフの繰り返しからサイケデリックな空間へと連れて行ったかと思えばダンサブルなビートに切り替わったりと目まぐるしい展開を見せる「cyberpunk syndrome」、
エレクトロニックとポストロックのコラージュ的な混ざり合いが心地よい「deep dive」、
重厚なドラムと地を這うようにうねるベースの上で退廃的な空気を纏ったギターが怪しく鳴る「void replica()」と続き、
全てを許すように、囁くように歌う甘いメロディが特徴的な「ディストピアより愛をこめて」で締める。
一つのSF長編作品を見終えた後のような後味を感じられる大作。
ドリームポップ、シューゲイザーを基調としつつ様々なサウンドを取り入れながら、繊細な心の機微を描く。