Lyric

ムジカク猩々

風がぬるい

街は都市伝説色

寂れても 賑やかでもない通りを徘徊中

ゾッとしない顔色と風貌の人の群れ

歩道をはみ出して談笑

「ああはなりたくないもんだな」

と 表通りから言う

上がる歓声 拍手巻き起こって

爆笑これも誤用じゃなく

傍若無人のその様は

赤ら顔の奴らに近い

如何せん脳はノーサンキュー

苦笑と共に繰り出すのは

十年使い回しのフレーズ

「あいつよりは俺のがマシさ

少しも羨ましくはない」

ゾッとした 件の集団の端

満更でない俺が居たような気がして

裏通りから奴は俺を見て言う

「ああはなりたくないもんだ」って

上がる歓声 拍手巻き起こって

哄笑これも誤用じゃなく

厚顔無恥なその様は

赤ら顔の奴らに近い

如何せん脳はノーサンキュー

冷笑 共に繰り出すのは

弁明などでは決してない

「少しも羨ましくはない」

「少しも羨ましくはない」！