Lyric

「なぁどうしたらよかったんだよ」

灯りのない部屋 背け続けた光景

巡り巡ってめくる 最後のページ

全部どうでもいい

もう何もかにも無くなってしまえよって

狂ったフリで叫んでみても

中途半端な良心が尖り刺さり傷つけた

血塗れのあなたの前で良い人を演じた

なのにそれなのに

「私は大丈夫だよ」って

泣きながら笑った

あぁそうだ全部ここからだ僕が狂ったのは

いや、すでに狂っていたんだ

偽善者にすらなれないのに

クズにもなりきれない俺は何者なのか

問いかけても誰も教えてくれない

なぁ答えろよ

自分らしくいれればいいだなんて簡単に言うなよ

俺はこんな人間にはなりたくなかった

失っていった心 上手くなった嘘も

この小説には不可欠だったのか？

過ぎていく時間 忘れていく情景 焦燥

わかってる 何度でも繰り返す事も

いつか終わりを迎える

この物語の先で

きっと後悔することも

あなたを忘れたこの世界はどうしようもないくらいに悲しげで切なくて

あなたの愛したあの世界は声にならないくらいに美しく輝いていた

その透き通る瞳に映る自分が醜くて

それが嫌で嫌で仕方なくて

心引き剥がした

夕焼けが赤く染まった日に

あなたと見た世界は綺麗でした

穴の空いたグラス

零れ落ちて

枯らし 濡らす

注ぎ続けた ただ意味もなく

満たされる一瞬

夜が明け 痛む

繰り返す 堕落

全身を犯す 猛毒

滴り落ちる一滴の泥水

それは幸せでなく紛い物と言う

いつからか潤す事に固執

麻痺させ紛らわす心の後ろ傷

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

「嘘吐き」

あなたを忘れたこの世界はどうしようもないくらいに悲しげで切なくて

あなたの愛したあの世界は声にならないくらいに美しく輝いていた

その透き通る瞳に映る自分が醜くて

それが嫌で嫌で仕方なくて

心引き剥がした夕焼けが赤く染まった日に

あなたと見た世界は

何もかにも投げ捨てて

身勝手なままに泣きじゃくって

冷めたベッドで

起きた朝は最悪で

剥がれ落ちた残骸はこびりついては消えない

それでもこれでよかったんだと承諾

転落するように完結した

物語の先に続く悲しみは知る由もなくて

楽になりたくて背負った架空の十字架は

あまりに愚かである自分への烙印

「エピローグの先に完結などはない

剥離された誰も知らないこの世界で

悲しみは続いて行く」