歌詞

よるのいろが　まだのこるうみで

かぜのなかに　ひびくピアノ

ゆびさきから　おちるおとも

あの日のぼくを　そっとよびだす

なみのおとが　かたにふれて

かえらないひを　てらしてる

きみのなまえを　よんだよるの

かげがまだ　すなにのこってる

とおくであさが　めざめていて

そらのいろが　かわりはじめる

むねのいたみも　かすむように

すこしずつ　ひかりになる

よあけまえのうみで　まだ

ときがとまったままみたいで

いえずにいたことばたちが

しずかにひかりへとほどけてく

あのひのぼくを　いまは

やさしくだきしめられるかな

すべてをだきしめたまま

あさへとあるきだす

きみのえがお　うみにとけて

あしおとだけが　のこってる

それでもまだ　このむねには

ぬくもりが　そっといきている

くろいそらが　あおにかわり

ひかりがなみに　おちてくる

こえにならないきもちだけが

ぼくをそっと　まえへすすめる

よあけまえのうみは　いま

ぼくをよんでいるようで

すこしないたこころごと

あたらしいひに　つれていく

もうにどとかえれないけど

うしろをみなくてもいいよね

しずかないちページが

あさのひかりで　とじていく

よあけのみずいろに

なみがゆれている

すこしだけさきへ

あるきだせそうで

ぼくはそっとめをあけた