

耳裏をすべる風が
忘れかけた輪郭をなぞる
誰にも触れられない
感情の温度が 蘭を咲かせる
呼吸の奥で揺れる
名もなき記憶の残響
言葉になる前の
私が まだそこにいる
情蘭 咲いている
無音の中で 色を変えながら
触れた瞬間に ほどける夢
誰にも見えない 私の層
情蘭 揺れている
時間の隙間に 根を張って
消えそうで 消えない
感情の花弁
光の粒が 瞼に降る
昨日と今日の境界が 曖昧になる
誰かの声が 輪郭を持ち
私の中で 蘭になる
咲いては ほどける
ほどけては 残る
心の螺旋に 絡まる
名もなき 私の声
情蘭 咲き続ける
誰にも触れられない場所で
記憶の奥に 灯る光
私は その影を生きている
- 作詞者
Alexsophie
- 作曲者
Alexsophie
- プロデューサー
Alexsophie
- ソングライター
Alexsophie
- プログラミング
Alexsophie

Alexsophie の“情蘭”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
情蘭
Alexsophie
『情蘭』は、誰にも触れられない心の奥で咲く感情を“蘭”にたとえた、内省的で詩的な楽曲です。
耳裏をすべる風や光の粒といった繊細な感覚を手がかりに、忘れかけた記憶やまだ言葉にならない感情が蘭となって開花する瞬間を描きます。
サビで歌われる「無音の中で色を変える蘭」は、誰にも見えない内面の揺らぎを表し、「私の層」という言葉には心の多層性が込められています。
また、外界の声や出来事が心の中で蘭に変わるという表現は、感情が外からの刺激によって芽吹き、形を持つ過程を象徴しています。
Cメロでは「咲いてはほどけ、ほどけては残る」という循環性を描き、感情と記憶が絡まり合う“心の螺旋”を表現。ラストサビでは「影を生きている」と歌い、外には現れないもう一人の自分=内なる存在を強く浮かび上がらせます。
「情蘭」という造語に込められたのは、感情の花弁が揺れながらも決して消えない、その儚さと永遠性。
現代的な感性と哲学的なまなざしで描かれた、極めて繊細な内面詩となっています。
アーティスト情報
Alexsophie
私はデジタルクリエーターで、イラストと音楽制作が得意です。色彩感覚と繊細さ、クリエイティビティを活かし、独自の世界観を表現します。心に響く歌詞やメロディを生み出し、独自の音楽スタイルを追求しています。
Alexsophieの他のリリース
A&S Studio



