Lyric

雨が刺す街に

花びらがひらりと落ちた

忘れてしまったな

あの花の名前を

傘をさす僕に

湿るアスファルトの匂いが

懐かしいと思ったんだ

懐かしいと思えた気がしたんだ

うねる水溜まりの上を

眺めた滲む姿は

何か言いたげな僕の心を

見透かされたみたい

草臥れた夜は

色褪せない君の世界で

まだ見えない

僕達はずっと

笑っていられるのかな

限りある日々の隅で

移りゆく不確かなメロディー

僕達は僕達を

どう思えているのだろう

懐かしい聴きすぎた音楽は

あの頃覚えた歌詞も

刺さらなくなったな

何も変わらないはずなのにな

わからないと投げ捨てた後悔は

この頃覚える日々で

嫌になっちゃうよな

何も変わらないはずなのにな

向かい風　揺らぐ木々を

重ねた滲む夕日は

何か言いたげな僕の心を

見透かしていたみたい

草臥れた夜は

色褪せない君の世界で

まだ見えない

僕達はずっと

笑っていられるのなら

限りある日々の隅で

移りゆく不確かなメロディー

僕達は僕達を

過ぎ去る日々に

取り残されたようで

これでいいと

深く籠り続けていたようだ

逸らした先に

わからなくなったんだ

ぼやけた景色は

それでも綺麗に見えてたんだ

草臥れた夜は

色褪せない君の世界で

もう消えない

僕達の声を

重ねていけるのなら

ありふれた日々の隅で

限りある確かなメロディー

僕達は僕達を

支え合えるだろうか

僕達は僕達を