Lyric
kougen
Sahnya, kragamusa
白い屋根に光が反射して
新しい朝が生まれた
夜はじっと黙ったまま
悲しみの終わりを告げた
光が線になって
過去から現在に始まり
悲しみやよろこびといった感情まで
数えきれない点をつなぐ
そうしていつか
均整のとれた蜘蛛の巣に
雨粒が溜まって煌めくように
控えめに それでいて美しく輝いて
わたしの心を動かした
目を凝らすと
光源のひとつひとつが
強い光を放っていることに気がつく
眩い光の中をじっと見つめるとやがて
膝を抱えて丸まっていた
どこか懐かしい
その感覚を思い出した
わたしとして生まれる前から
知っていたような気がする
海から来て空に帰る
その記憶を反芻する
そうして、突然 ハッキリと理解った
この地上に存在する
すべての物質や
すべての生命が
わたしというものを作り上げたのだ
こんなにも美しい朝を
わたしはほかに知らない
こんなにも愛おしい朝を
わたしはほかに知らない
幾星霜の命の上に体を横たえ
その者たちの声を聴く
扉が開き 全身を巡る血液に乗り
その恩恵が沁み渡っていく
生命が満ち満ちて行く
夜明けの鳥が尾をなびかせ
祝福するように飛び立った
夜はじっと黙ったまま
昇る朝日の中に消えていった
目を開けても
醒めない夢を見ている
- Lyricist
Sahnya
- Composer
kragamusa
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