Lyric

因果応報の摂理

その行為に芯が通ろうと仁は業の内に皆平等

善因悪果は日常茶飯事

身に負うは恥 やつは沁み込む盛んに

昨日に問う自業自得

事実罪を振り撒く 偽善に釣り合う

良しと為す裏側に陰が這う

成せばなるなら何処でも晴れたはず

日暮れし時雨に舞う狐火

背負わせた虎柄のスカジャン 送られた子宝と浴衣

嘘を着被りこの島国で見た月は綺麗だったよ

人情ゆえに貴方に捧げた人形筆

この心象風景火処の上

頬が綻びねんねんころり

その温もりは千年遺り

今ここに辿る原点を問い 歩みを揃えるこの街路樹

頭蓋骨 仕舞われた愛の図奪い取る寒い現実に

犯しすぎた罪々を深々と被る

掴みすぎて胸倉を破る

満身創痍 無用の長なる残滓

いまだ半信半疑 値する万死

なのにまた実をなす

ひとまず剃り落とした無精髭を供養して一服

煙いては晴れるを繰り返す廻りに俺は今まさに陥っていて…

火の粉踊り子の如き様

常世の君 燈火

丹精込めて書き上げた詩が俺を殺しに来る

半紙 儚げな「幽雅」

頬赤らめたグズが… そう俺の表象 現れ

生きていく上にはもう邪魔な絵 破り切れず

楽に死ねるはずもなく舞い踊る煙を眺めては舞い戻り…

八紘一宇

真っ当に生くものが逆光に散る

苦しいよな

お前は自分じゃなく他人の痛みから逃げてるんだ

その手で選んだ苦悩 妬んだ向こう

黒い画用紙に描いた涅槃寂静

託された過不足なく だが破られた約束

この身を抱いて慰めた数置く絵の具の数滴

その色合いは素を現す

喜怒哀楽を経て身を裂いた苦

今心の囲炉裏に火を焚きます

そう こいつは口約束 ただの口約束

義理人情抱えて死ににいこう

悲しい子の魂を刈り取る鎌を持った死神

粋がり坊主の鼻を折った気になり… もう帰るのかい？

声の染みた骨と血

俺の死を他者に委ねる

他力本願 悪しき懇願

内心の朧月夜に自分の陰を装う日を

求め彷徨うは何処の浮世？

心電図は或る日を境に沈殿するだけと俺は知っているにも関わらず…

伊弉諾 伊弉冉

描かれた詩は泣き 身は錆びるしがらみに苛立ち

未だに気掛かりはこの今際に遺る陽だまり

死にたいことを諦めた空なる殻

仮初さながら邪魔な姿

右脳が疲れて打ち切るようにすべてを無に帰す

合掌 煩悩を抹消

まだ灯る本能の場所だけが今生の謎