Lyric

終わりの世界に来て

また繰り返す破壊の陰に

果てない無力

戦い疲れた兵士達の合間

摺り抜ける人魂に

何を乗せる

何を預ける

刻んだ印の数

無条件に突き動かされて

爪先に急かされて

乾く間もない額の汗

遠く聴こえるのは

嵐の羽音

騒ぐ胸の奥に

消えない琥珀の倒景(けしき)

叫ぶ喉元突き立てる刃

上弦の月

涙枯れるまでは

見えない命の形

一つの物語に忘れ去られた

小さな骸

予想裏切ることなく

見事壊された世界の片隅

同化する身体

灰色に包まれる地

見方変えれば穏やかな支配

歪んだ営み

過去も未来も失くなって

後悔も希望も奪われて

私の罪まで喰らう者に

大きく手を広げる

この命の全てを

昇華させて

騒ぐ胸の奥に

確かな琥珀の倒景(けしき)

空を隠して引き裂いた刃

上弦の月

涙枯れるまで

現れない命の形

一つの物語に描かれない

命の形