Lyric

全部持ってたじゃん？　金も名も評価も

誰もが憧れた背中のその奥

隠してたんだね、誰にも見えねぇ場所

私らの言葉　届かない場所

笑ってたのに　嘘だったん？

「またな」って言葉が最期だったんか

スマホに残るトークのログ

未読のまんま　もう返らないログ

わからないまま　時が過ぎてく

どうして君は　そこまで行ったの？

夢の先に　何を見てたの？

私はまだ　君を責められないよ

泣けない夜が　また来るたび

あの日の君が　頭の中リピート

“助けて”が　もしも聞こえてたら

運命は変えられたのかな？

「全部うまくいってる」そう言ってた

でもそれが一番　苦しい嘘だった

周りは褒めてた　光の中で

君だけが　闇と生きてたんだね

気づいたふりのわたしも最低で

優しい顔して　本音見逃して

君は“完璧”を演じてた

その仮面　最後まで割らなかった

夜空に向かって問いかけた

「なぜ、何も言わずに行ったの？」

風が運んでくる　笑ってた頃の声

でももう　触れられないぬくもり

手のひらすり抜けた光は

今も胸の奥で揺れてる

私らが背負うことはできないかもだけど

せめて君の悲しみ、知りたかったよ

誰も悪くないって　そんな言葉じゃ

この穴は　埋まりやしないんだよ

「もっと早くに気づいてれば」って

何度も　自分を責める夜

君の分まで笑えないけど

君の分まで歩くよきっと

忘れたくない　忘れちゃダメな

痛みが　私を大人にするから

わからないまま　胸が痛くて

「なんで」ばっかが　風に舞ってる

答えがないって分かってても

せめてひとこと　聞きたかった

泣けない夜が　また来るたび

思い出だけが　呼吸してる

ごめんね、って今さらだけど

届かなくても　言わせてくれよ

消えない音が　胸に鳴ってる

君の声が　今も響いてる

わからないまま　でも一つだけ

君の痛み、忘れない

忘れないよ、絶対に