歌詞

Withdraw the Proceedings

羽鳥 慶

ホーリーナイト

嘘つくフリして

いっそ家に帰りたい

魔法は解けてしまう

必ず

寒さが増したという

予報にないみぞれが降るのも

不自然じゃない

雪でも降ればいいのに

暖かい部屋で

布団を被って

死ぬまでいれたならいいのに

とか言って

幸せ

思わぬところで感じてしまうな

刺激性の高い戯れと思っている

未だに子供みたいに

抑えていた悲しみが溢れ出して

明日に預けたいのに

ここにきて大人みたいに

嘘も軽々しくつけるようになって

こうして掠れていくんだな

わざわざ起こされる奇跡

それを待つ人だかり

降り積もる季節

まともじゃない寒さのせい

間違いを犯すまで

気づかないフリをしようよ

空回りした脳も

12時には元に戻るさ

感じたいだろ

信じたいだろ

縛りたいだろ

  • 作詞

    羽鳥 慶

  • 作曲

    羽鳥 慶

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多様な音楽性を持つ2002年生まれZ世代のSSW / トラックメイカー羽鳥 慶によるソロEP2作目。前作から引き続き、現役高校生にして独学で作詞作編曲を手がけ、サウンドプログラミングや現代音楽などを取り込んだカラフルで変貌自在なポップミュージックを展開する本作。2000年代のポストレイヴサウンドに触発されたようなIDM「The Moist Attack」「R003」トリップホップの手法を取り入れた「No Psychology」でみられるリズムに対しての先進的なアプローチや、「Make it Alright」ではグリッチーなハードコアヒップホップとノイズミュージックを横断したドリーミーポップなサウンドを聴かせ、「Withdraw the Proceedings」では50’sジャズ風のキャッチーなソングライティングを聴かせるなど、作編曲に対しての貪欲な追求と確かな楽曲構築センスが窺える。また、「Painful Convulsions」「Autolife」にみられる、過剰とも言えるほどシニカルな詩世界は、若者世代が抱えるカオスをJ-Popとして驚くほど客観的に描写している。エンジニアリングや映像の制作、アートワークまでをこなす完全セルフプロデュースの活動は、まさに日本のアンダーグラウンドシーンにおいて新星の出現と言えるだろう。

アーティスト情報

The Artifacts