Lyric

いつだったか見上げた空　沈みゆく群青が眩しくて

手を伸ばして掴みかけて闇に染まる

「今はまだその日じゃない」と　先送りばかりして逃げていた

羨む心なんか分かってたはずなのに

あの日見た遠い景色さえも

夢に落ちたような幻は

伸ばした右手で突き破りリアルを駆ける

静かな夜明けが照らした未来は

白く昏く塗り潰されたラビリンス

まだ見えない光のその先に

淡い輪郭を感じる

あの時に夢見た世界の為なら

僕が生きる今も惜しくない

揺らぐ灯を撫でるその指先は

答えなき明日に道標を描く

いつからか青い日々は　愛おしく疎ましい痕となり

目を逸らして避けた僕に赤を晒す

「今はただ行くしかない」と　自身の背中を押して急かすのは

自分の気持ちだって分かってたはずなのに

今も変わらない誓いまでも

覆い隠すようなまやかしは

伸ばした右手で掻き消してリアルに迫る

数多の夜明けが暴いた視界は

清く深く閉じ込められたフラクタル

重なり続けた世界はやがて

甘い感傷を壊した

あの時の僕には負けたくないから

目の前の全てを飲み込んだ

滲む血に染まるこの指先は

白黒の明日に熱い赤を描く

あの日見た遠い景色さえも

夢に落ちたような幻は

伸ばした右手で突き破りリアルを駆ける

静かな夜明けが照らした未来は

白く昏く塗り潰されたラビリンス

まだ見えない光のその先に

淡い輪郭を感じる

あの時に夢見た世界の為なら

僕が生きる今も惜しくない

霞む目を拭い見上げた空は

あの日よりも鮮やかで

変わらぬ夜明けは静かな夢すら

早く強く揺り動かしたペンデュラム

振り回された運命のその先に

青い憧憬の答えが

あの時の想いは色褪せないまま

今を生きる意味を掴むまで

揺らぐ灯を撫でるその指先は

穢れなき明日の輪郭線を描く