

見えないmoonlight
失う光
産声をあげる深海
浮かぶ泡 沈む深く
苦しみと引換に得る新世界
傷付けた感覚は消えない
染みる潮が痛みをplayback
散策するmidnight
俺には似合うVillain
全員俺に着いてこいなんてセリフはごめん
同族嫌悪でも救いに行く 俺に似たやつ
海風が草木を揺らし届ける山茶花へ
どうでもいいことの先で眠る宝
不公平な世の中だ unbalance
前例なんてないな 闇の中を潜るdiver
歪でも真っ直ぐだ 俺の常識
瑠璃の中を泳ぎ探す 迷いながらも進むOrbit
フラストレーションもブラストしてダスト
水滴を落とし広がる波紋で得る着想
興味のないものには無愛想
自称善人が可哀想と指す人差し指も海の底に埋葬
折れた分だけ強く尖るプライド
うるさいものはブラインドよりもシャットアウト
塵と想いを募らせ山と
荒波みたいなphenomenon
直送する黒猫
見えないmoonlight
失う光
産声をあげる深海
浮かぶ泡 沈む深く
苦しみと引換に得る新世界
傷付けた感覚は消えない
染みる潮が痛みをplayback
散策するmidnight
俺には似合うVillain
華麗な欲望 混じりっけのない
俺が演じれば悪に染まる
それがフォーマル
既にやり慣れてる嫌われ役
今だけだ と続けても未だ芽は
開き直る むしろ適役
群がりに混じることなんて俺には似合わない
好いてくれるやつだけ好めばいいや
俺を研ぎ澄ませば広がる火は
よこせよもっと
強まる一方 支配欲と独占欲
俺が俺であることは大切だが今の俺のまま俺であることは許せない
自分以外の普遍に当てはまることに嫌悪
渦巻いた不安定 荒れる天候も晴れの前兆
凪は楽だが不変の証拠
空の兎が耳を立てる新たな譜面と王道
見えないmoonlight
失う光
産声をあげる深海
浮かぶ泡 沈む深く
苦しみと引換に得る新世界
傷付けた感覚は消えない
染みる潮が痛みをplayback
散策するmidnight
俺には似合うVillain
- Lyricist
Xano Ginobili
- Composer
Xano Ginobili
- Recording Engineer
Cee Scotch
- Mixing Engineer
Cee Scotch
- Mastering Engineer
Cee Scotch
- Rap
Xano Ginobili
- Licensed Beat
Marco Meyler

Listen to Villain by Xano Ginobili
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- ⚫︎
Villain
Xano Ginobili
夜風に身を任せて街を走っていると、不意にそれが聞こえてきた。
あの人の声。
あの人が放った言葉。力任せに、まるで刃のように叩きつけるようにして言ったあの言葉が、いつしか××の胸の奥に根を張り、じわじわと侵食しながら、やがてその瞳から色を奪っていった。
外から押しつけられるように、少しずつ自分が自分でなくなっていく感覚。わかるだろうか。
溺れていくときのあの感覚に似ている。息が詰まり、胸の奥が重く塞がれ、喉には大きな空気の塊がずっと居座っているような——そんな感覚が、静かに、でも確実に積み重なっていく。
そしてそれは、水面下で静かに爆発した。
弾けるのではない。胸につっかえていたものが音を立てて砕けるのでもない。シュワ、と空気が抜けていくように、存在感だけが消えていく。そしてそれと同時に、ギリギリのところで張り詰めていた糸が、音もなく切れた。
そうして××は、解放された。
エンジンが唸りを上げて再び加速する。急な発進に首がぐらりと揺れ、体の重心が後ろへ引っ張られる。とっさにしがみつきながら、ふと顔を上げると——視界いっぱいに、星空が広がっていた。
雲ひとつない夜だった。銀色に瞬く星々が、走るたびに少しずつ輝きを増して、××の視線を引き寄せて離さない。
あれは、何の星だろう。
——いや、オリオン座か。小学校のとき、理科の時間に習った気がする。
そういえば、修学旅行で見た星は別格だった。山の空気の中で、あれほど星が近く見えたことを、今でも不思議と覚えている。
生ぬるい夏風が吹きつけ、時折すっと温度を落として、服の隙間に滑り込んでくる。
「おい」
「あ?」
「ヘルメット」
信号で止まった短い間に、そいつは無言で××にヘルメットを投げてよこした。
忘れてた。
××はきつく締まったヘルメットのスポンジが頭を圧迫するのを感じながら、ゆっくりと被る。その重みとともに、不意に今朝の新聞で見た事故のニュースが脳裏をよぎった。
走りながら、××は静かに星と会話を続ける。
逃げたとて、行き先なんてあるのだろうか。
解放されたこの自分が目指す先に、どんな自分の姿があるのだろう。
外圧に屈しない、頑固なままの自分か。それとも再び世間の波に飲み込まれていく自分か。
——否。そうならないために、全てを捨ててきた。
今まで手にしてきたもの、全部。もう何もかもがどうでもよくなって——いや、違う。どうでもいいわけじゃない。
そんな諦めを、これからの自分に持ち込むつもりは、ない。
「見えてきたぞ」
前方からの声に、××はそっと耳を傾ける。つられるように視線も進行方向へ向いた。
ああ。
吐息に近い相槌が、夜風の中へ溶けて消えていく。
バイクがわずかに加速する。気がつけば、並走していたはずの車たちの姿はもうどこにもない。夜道を、ただ二人だけが走っていた。
ああ。そうだ。
進むか。
——進むしかないんだ。
nokal
Artist Profile
Xano Ginobili
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