Lyric

空っぽの車両がホームに着く

もたれかかるように席に着く

初めて出会った人は

向こうのガラスに

映った君

ひとつ駅に着くたび

たくさんの人が乗ってくる

楽しそうに話す人

手を繋ぐ人

外眺める人

僕の終わりはどこなんだ

そもそもここはどこなんだ

誰かに尋ねてみても

わかるわけもない

変わるはずもない

何をしにそこに行くの

どうやって今ここにいるの

わざわざ聞くのもおかしいから

黙って目を閉じる

眠ったふりをする

ひとつ駅に着くたび

たくさんの人が降りていく

降りて行った人たちは

もう戻らない

僕も戻れない

僕の終わりはどこなんだ

いつになったら辿り着ける

各駅停車の電車は

ひとつずつ進む

確かに進む

通り過ぎた数も知らない

僕を乗せて進む

今更思い出そうとしたって

もう戻れない

終わりへと向かっていく

僕の終わりはどこなんだ

辿り着いたここはどこなんだ

誰かに聞くものでもない

聞く人もいない

通り過ぎたいろんなものに

ひとつずつ意味をあげよう

もう電車の中にいるのは

君と僕だけ

君に尋ねるときは

この旅の意味を

僕らの意味を