

ここに残ったものは
書けないままの手紙と春の風
仰いだこの空に
君の声が今日も反射している
アカシアが葉を揺らす
慰めなんて無用だ
鮮明な追憶に 明日はない
君が居ないまま花は落ちて
夏の匂いが近くなる
二番線ホームで手を振る
未だ胸の奥が痛いよ
痛いよ
君が笑うから この世界が
淡く染まって溢れ出すんだよ
ほんの少し強がる私の
躊躇う指先が空を切る
新しい季節は押し流していく
情景も時間も君の輪郭も
透いて見えてしまうんだよ
新緑の隙間から
青い春の終わりが
いつか鳥になって海を渡ろう
バカバカしいことで笑いあって
散々だったテストの結末は
お互い様
はしゃいで帰ったいつもの道も
言葉をなくした茜模様も
全部 全部 忘れられなくて
未だずっと
君のいる未来を探しているんだ
本当はずっと分かってた
いつか終わりがやってくることを
それでも過ごした毎日に
何一つ間違いなどなかったんだ
君は陽が昇る東の方へ
君は茜差す西の街で
最終電車飛び乗って
揺れる五月の雨に君を宿して
くしゃくしゃの地図を指でなぞっていたい
君が未だ 僕の目に
煌々と光って
焼き付いているんだ
未だ君を探しては彷徨う
脆弱な日々に陽が落ちる
頼んでもないのに春は行く
未だ胸の奥が痛いよ
痛いよ
薄れゆく味のない毎日に
君の眼が熱を残したんだ
潤んだ春の花撒く嵐が
言えなかった思いを撫でていく
深い闇だって照らしてくれるから
何回だって 春を謳うよ
- Lyricist
attlee
- Composer
attlee

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ryokusai
attlee
- 2
Future is here.
attlee