Spit out Front Cover

Lyric

A lullaby of mermaid

Hedgehog

満ち足りてる海の中に生きているのに

私はこの手に何も掴めないでいる

流れてくる小さな木の欠片にすがりついて

たまに空を見上げたとて

どうにもこうにも泳ぎが下手で

飲み込んだ水を吐き出してみても

調子は変わらず 風も吹かず

言葉を繋げて糸を紡いでも

この広い海で誰が拾う?

もうだめみたい 泡にもなれない

私の体は重たすぎて

ただ沈んでゆく

浮かぶことはもうないかもしれない

陽の射す水面は見えているのに

届かないまま

綺麗に空を飛んで見せる トビウオの群れ

「ここまでおいで」優しい声も聞きたくない

ああ 早く行って 振り向かないで

私の体は落ちるばかり

触れただけであなたさえも壊してしまいそう

もうだめみたい 泡にもなれない

私の体は重たすぎて

ただ沈んでゆく

浮かび方もわからぬまま

ねえ 満月らしい

一度くらい見せて欲しい

上手くいかないことばかりと

本当は信じたくない

わかってるけど悔しいんだよ

私なりの下手くそな泳ぎで

このくだらなくて愛しい水の中で

まだ生き延びたい

陽の射す水面に手を伸ばす

今日は届きそうだから

  • Lyricist

    Miho Nakashima

  • Composer

    Miho Nakashima

Spit out Front Cover

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  • 1

    Spit out

    Hedgehog

  • ⚫︎

    A lullaby of mermaid

    Hedgehog

  • 3

    No time

    Hedgehog

  • 4

    Rock'n'Roll band

    Hedgehog

広島を拠点に活動する"ド直球バンド"、ヘッジホッグによる1stEP。
表題曲である「はきすてる」では「こじらせて生きる」自身の生きづらさ、劣等感を隠さずぶちまけ、まさにはきすてるように歌っている。
「人魚のララバイ」ではファンタジー作品のような描写を織り混ぜて虚しさに深く沈んでいく様子をゆったりと表現されており、1作目であるシングル「銀色」とは全く違った一面を感じられる。
焦りと決意を日々の情景描写とともに歌う「時間がない」は、それが音楽であってもそうでなくても、自分のやりたいこと・やるべきことと真剣に向き合って苦しんだ経験があるすべての人に必ず突き刺さる一曲。
ギターボーカルである中島が作詞作曲を始めたばかりの頃に、バンドサークルの中で「バンドを組めない売れ残り」としてひとりで音楽愛を込めて書いた「ロックンロールバンド」も必聴。
要するに全部聞いてくれ。

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