Lyric

こんな風に胸騒ぎがして

消えてしまいたいと

思うくらいの夜は

きみをまた抱きしめられることに

胸撫で下ろす自分を少しだけ

呪っているくせに

運命という便利な言葉に

縋ってしまう

流れるその沈黙は

破滅へと導くフラグ

ズルいぼくたちは

それを横目にただ

テレビに夢中なフリしてた

もう終わりにしようか

そう言い出せない愚図なぼくを

優しく包み込むようにそっと

きみはチャンネルを変えてはほくそ笑んだ

誰かが話す正常な恋を

羨ましく思いながらも

心のどこかで優越感に浸っている

変わり映えしない日常の中で

解き放った心の

綻びの切れ間にきみはそっと微笑んでいた

解けない これ以上は

がんじがらめな知恵の輪

そこから逃げるように

そっと誤魔化すように

稚拙なキスで口封じして

もう誰が聞いたって

ドン引きされるのがオチさ

壊したい

この身体も全部

きみの全ても差し出してくれないか？

一体何がしたいんだ

独り寂しく賢者タイム

狡猾なぼくと

自分本位なきみを

掛け合わせろくでもない歌さ

もう終わりにしようか

はったりと覚悟の間

揺れ動くこの感情全部

この身体に刻み込んで

この沈黙にただ身を委ねて