

朧月(おぼろづき)ゆるる宵
川面にひかる灯(ひ)を ただ見つめていた
水面をめぐる風に 袖がゆれ
胸のうら ひそかに疼(うず)みたり
石畳にひとつ落ちた影が
ゆらりと揺れて 名を呼んだ気がした
ふり返れば 小径(こみち)に人の気配なく
なのに 足音だけが近づいてくる
ふり返れば 正面にいたものの
次の刹那(せつな)には 背へと逃れゆく
灯籠(とうろう)の明かりほどの距離なのに
触れんとすれば すり抜けてしまう恋
後ろの正面だぁれ――
呼べば儚く 黙ればすぐそ
ほどけぬ縁(えにし)を ほどけたふりにして
なお 恋ひ焦がれたり
夜更けの橋のたもと
影ふたつ並んだはずが いつの間にか一つ
正面を見据えたつもりで追いかけて
気づけば わたしが背のほうだった
静かに問う
正面の後ろだぁれ
正面の後ろだぁれ?
- Lyricist
Shuka / Room no.38
- Composer
Shuka / Room no.38
- Producer
Shuka / Room no.38
- Bass Guitar
Shuka / Room no.38
- Keyboards
Shuka / Room no.38
- Synthesizer
Shuka / Room no.38
- Choir
Shuka / Room no.38
- Other Instruments
Shuka / Room no.38

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The Shadow Behind
Shuka / Room no.38



