かなしいなつやすみのジャケット写真

歌詞

夏日狂想

ベントラーカオル

見たことない光だから

網膜に跡ついた

夜道でも寝る前も

夢の中でも消えなかった

目の前、人が来る

傷痕の位置に顔が来る

失認する、その相貌

視界の端はボケている

独りだけ川の中から

空見てるみたいだから

声だってくぐもって

誰のことも聞き分けられない

来たことない夏が山を覆い尽くしたら

見たことない光が言う「もう目は要らないね」と

風、逃げられない、追い付かれる

死ぬまでに10秒も焼かれる

死に切れずに滞留する

土手は膨張し続けてる

フラッシュバック フラッシュバック

誰の? 記憶にない

記憶にない 記憶にない、ない、ただ

目の前、人が来る

傷痕の位置に顔が来る

失認する、その相貌

視界の端はボケている

独りだけ川の中から

空見てるみたいだから

声だってくぐもって

誰のことも聞き分けられない

来たことない夏が山を覆い尽くしたら

見たことない光が言う「もう目は要らないね」と

見たことない光だから

網膜に跡ついた

夜道でも寝る前も

夢の中でも消えなかった

  • 作詞

    ベントラーカオル

  • 作曲

    ベントラーカオル

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「夏と雨の悲しい記憶」をコンセプトに制作された5曲入りEP。前作「Will」で見せた完全生演奏のバンドサウンドは今作では影を潜め、ガットギターの弾き語りに蝉の声と浮遊するシンセサウンドがオーバーラップするM1「夕立」、静謐なエレクトロサウンドと飽和したディストーションギターの対比が特徴的なM2「世界を選びたくない夕暮れに」、フォークとドラムンベースとブラックメタルが独自言語により融合したM3「夏日狂想」、「夕立」のメロディのリプライズに破壊的な音響処理が施されたM4「村雨」、そしてグランジ、グラインドコア、ハイパーポップなどが渾然一体となって情報過多な異形のポップスを形成した果てにまたしても現れる「夕立」のメロディ大合唱で終結するラストナンバー「かなしい」といった具合に自身のミクスチャー感覚を惜しみなく発揮した内容となっている。

アーティスト情報

  • ベントラーカオル

    新潟県出身のSSW/プロデューサー。2015年発表のアルバム「EGO IS EGO」以降コンスタントにリリースを続けており、その多くは作詞作曲、歌唱演奏、ミックス/マスタリング、アートワークに至るまでを自身で手がけている。 SUPER GENTLEのベーシスト、Koochewsen(ex. クウチュウ戦、現在活休中)のキーボーディスト/ベーシストとして、また田口囁一(ex. 感傷ベクトル)とのユニット・Thomassonやドラマー/トラックメイカーのszkとのユニット・ベントラーカオル with szkなどでも活動中。 また「Groovy」、「SOUND of LOVE」などの映画音楽、曽我部恵一「永い夜 (2024 Version」共同プロデュース、PEOPLE 1、きのぽっぽ、湯木慧などのライブ/レコーディングのサポートなど活動領域は多方面に及ぶ。

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