Lyric

赤子が引きずり出される穴に

地獄から道が通じているらしい

静かに揺らぐ囲炉裏の火

後ろから まっすぐこちらを差す指

時代 機械 しきたり

儀式 頭蓋 臨界 近い

時代 機械 しきたり

儀式 頭蓋 臨界 近い

膨れて壊死して姿 変えた

とぐろ巻いた脳髄は毎夜

夢を見るが ただ 真っ黒い

真っ黒なだけ 自分すらいない

美しく咲き誇る造花の下

グロテスクな道化の人生でした

その虚しさを 経営者目線で

見積もっては

右向け右で 人間になれると

思っていました

世間様の 靴を舐めて

与えられた 生きる場所が

偶然 ここだっただけでした

俺は我が道を行くぜ

などと言いながら

恥ずかしく 申し訳なく

生きてきました

赤子が引きずり出される穴に

地獄から道が通じているらしい

静かに揺らぐ囲炉裏の火

後ろから まっすぐこちらを差す指

時代 機械 しきたり

儀式 頭蓋 臨界 近い

時代 機械 しきたり

儀式 頭蓋 臨界 近い

膨れて壊死して姿 変えた

とぐろ巻いた脳髄は毎夜

夢を見るが ただ 真っ黒い

真っ黒なだけ 自分すらいない

レゴブロック製

ピラミッドの下

人の顔色に配慮した

良質な少年でした

恐怖も 憎悪も 侘しさも 抱えては

毎日 力なく笑っていました

世間様の ありがたい正しさは

今日も 迷惑に間違えて

大量に搬入されてきた

社会による社会のため

社会人らしく

排水管の勾配に身を任せ

さようなら

しあわせなら てを たたき

はてしない やみの むこうに

はなやの みせさきに ならび

あした きょうよりも すきになり

こいもして しごとして

れきし きざみ

やっと めを さましたかい

ぼくらは もう ひとり じゃない

めでたし めでたし