Lyric

飾り立てたトラック　悲しげな顔のドライバー　側道沿いの木に　マスクが絡まっているよ

久しぶり元気かい　いとこと長電話　境界線の川に　景色が溶け出している

新しい季節が来る　その度毎に知らされる　うらぶれた街のルール　乗り越えようともせずに

信号機のない　一時停止で鳴る電話　緊張感が走り　凍てつくようにうろたえる

悪くは無いが良くも無い　地方都市の青い空に　枝を伸ばす木に　マスクが絡まっているよ

選ばれる側のルール　蹴り上げて後ろを見ると　笑い声が空に飛んで　日常にまず煌きを

ここは熊谷　夏の夜の夢　ありふれた日常に魔が差して

ここは熊谷　そこで見る夢　喜びと悲しみがすれ違う

叶わない夢　落ち着く所　2つ目の角　右に折れた先

風吹く朝に　法螺吹く前に　悲しい顔で　踊らせてくれ

雨降る夜に　行き着く所　鳴かず飛ばずで　志半ば

必ず会うぜ　どこかできっと　花びらが舞う　様な所で

明日咲いた花の　兆しは整っている　きのう沈む月の　アリバイは揃っている

意味のない話を少し　し過ぎてしまったくらいで　失われてしまうのは　本当は必要ないから

怪しげな男がいて　いかがわしい話が有る　恐れる必要は無いさ　詳しい説明をどうも

変わり果てた夢に　笑いを堪え切れなくて　謝らないといけなくて　ラスクを携えていく

気分の悪い空に　季節が渋滞している　そのドアを開けた先で　誰かが君を待っている

待ちわびた季節が来る　絶望的に晴れ渡る　思い上がりとあしらわれ　暗い顔で返事をする

ここは熊谷　とまどうなかれ　無くしていた感触が蘇る

ここは熊谷　慌てるなかれ　浅はかささらけ出す交差点

ネクタイを締め　猛スピードで　サラリーマンの　マウンテンバイク

リュック背負って　姿勢も良くて　青信号に　飛ばすチャリンコ

未来から来た　男の顔は　茶色い布で　覆われているぜ

明日になれば　すべて片付き　別れの言葉　また会いましょう