Lyric

雨が止んだ今途端に

騒ぎ出す音たちは乱雑に

景色をむしり取って

水溜まり深くにそっと隠していくんです

いくのです

それを掬い上げ僕に返してくれる

それがあなたでいて欲しい

ほつれたボタンを辿って帰るのだ

ぺたりぺたりと足音は奥行き

ひとつづつ

大海原にボート浮かべ君を乗せて風を吹かす

許されるならオールを持つその手は僕でありたかった

大草原にシート広げ君の帽子風がさらう

許されるなら迷子帽子拾うのは僕でありたい

空を両手で縁取って

太陽のカーテンを閉じ込めてみたら

舞い上がる砂埃を木漏れ日が照らしてた

ああどうか僕を見つけておくれと

一息にさ街のあかり

吹き消したら月が尖る

このままでは君の影も

闇に紛れて行方知れず

空の縫い目がほつれかけて

集めた色も、どこへやら

今すぐにさ、あれもこれも

置き去りにしてひとっ飛びさ

影を纏めて鼠色

カーテンを持ち上げて忍び込む風たちは

降り出した雨と共に水溜り隠れてた

ああ君となら消えたっていいのに

空を両手で縁取って

太陽のカーテンを閉じ込めてみたら

舞い上がる砂埃を木漏れ日が照らしてた

ああどうか僕を見つけておくれと