Kobo Musica, Summer 2024. Sky, dull color. Weather, thunderstorm. Front Cover

Lyric

Reading/Suicide Countermeasures Conference (Live at kobo muzika 2024.07.20)

Satoshi Suzuki

自殺者を生む人間が

自殺対策の会議をしている

自殺者を生む人間が

自殺対策の会議をしている

空調の効いた

県庁の七階

今日の弁当は

近くの仕出し屋

いにょの匂いが

少し可怪しい

腐りかけは

残しておく方が安心だ

ブヨブヨしてて

気味が悪いから

顔の毛と言う毛が全部抜けた上司

日付が変わるまで叩いてたキーボードの音

永遠と飲み続けるブラック珈琲

給湯室で換気扇が回っている

娘に「お父さんツルツルだ〜!」

って笑われると言って

どこかぎこち無い笑顔で私に話す

なんて反応したら良いのか分からない

その人は言う

俺は後20年

鈴木君はあと40年

いや、君の頃には定年がいつかは分からない

我慢して我慢して生きてかねばねった、と

残業の夜、滑舌の悪い建設会社の社長の

ジャズ番組が流れている

奥にある記帳室

昔この建物が病院だった頃

遺体の安置室だったと言う

見える人には見えるらしい

僕は観たことが無かった

いつも虚ろな目をしていた

金融公庫のあの人

会議でいつも上司にいびられ

大きな体を小さく縮こまらせて

すみません、すみません

と言ってた声が

未だに頭に残ってる

北海道に建てたマイホームには

長期休暇の時に帰るだけ

潮風で柱が折れるのは

時間の問題だ

話が飛ぶが、今年はイカが不漁らしい

去年の冬は鰰も取れなかった

もう海は駄目なのか?

海岸を埋めるブリコの山

おやつにする子供たち

踏み付けられて鳴る

ブヂュブヂュという音

食い荒らしに来る

近所の飼い犬

日本海が今日も黒い

日本海は今日も黒い

話は戻って・・

人の心を何とも思って無い上司

仕事の出来ない先輩に

毎日怒号を飛ばしてる

冷たい事務所

いつもいつも冷たい事務所

石油ストーブの匂いが

もう分からない

税理士から貰った

お中元の栗羊羹が

ポットの脇に積まれている

ある日急に来なくなった先輩

机の上に汚い字で辞表届

たぶん、喜びと歓喜の辞表届

私が唯一肉眼で観た辞表届

マタギの郷で

熊でも殺して生きてる方が

よっぽど幸せでは無いだろうか

上司に奥の会議室に呼ばれる

仕事が出来るからと言って

調子に乗り過ぎるなと

怒られる

煙草の煙が舞う

茶色いソファー

如何にもな高い置時計

針が何時を指してたか

全く覚えてない

私はいつも冷静を知らない

今年は種苗交換会だ

笑っているようで

いつも心はやっとです

いつものように

笑って話を聞いてたら

「お前はおかしい」と

すごく偉い人に

真っ直ぐ目を見ながら言われました

それから私は

笑わないようになりました

笑っていてはいけないと

気付きました

努めて笑わない日々を過ごしました

人は目に見えるモノが全てです

何かにつけて

落ち込んで見えた方が得なのです

秋田の冬は寒すぎて

笑えないのです

腰まである雪を

掻き払えなくなりました

雪はずっと降り続きます

冬になると降るのです

水を吸った雪は、兎に角重いです。

凍てついた朝、滑らないで車を走らせる事が出来ません。

ガチガチに凍ってしまった雪は、人間の力で砕けるモノではありません。

軒を見るとつららがあります。

太い太いつららがあります。

忙しなくスーツを着込んで出社する朝。

つららが落ちて来て脳天を突き破ってくれたら、それはそれは幸せな事かも知れません。

白と赤ほど良い組み合わせの色はありませんから。国旗もそうです。

美しい。

美しくて、美しくてしょうがない。

だから、もしかすると冬に死ぬ。

雪の中で死ぬ、と言うのは楽しい事なのかも知れません。

何にも感じなくなる事は、きっと大きな幸せなのでしょう。

雪が降っています。

雪が降っています。

雪が降っています。

会議室の灯は消えて、全部真っ暗。

外では雪が降っています。

今日も一人、人が死にました。

今日も、有意義な会議でした。

議事録を終了します。

直属の上司の決裁を受けて、回覧を回します。

真っ白な紙。黒枠の中に、真っ赤な真っ赤な判子が押されてゆきます。

局長、部長、課長、課長補佐、末端職員。

やっぱり、白と赤は美しい。本当に本当に美しい。

完成した議事録をまざまざと眺めて、改めて感じました。

そろそろシュレッダーのゴミ箱が満杯です。

これを書き終えたら、裏の倉庫に行って捨てて来ます。

勿論、連日のこの酷い雪なので長靴を履いて。ジャンバーを着て。手袋を履いて。

私もそのまま帰って来ないかも知れません。

冬です。冬です。ずーっと、ずーっと冬です。

  • Lyricist

    Satoshi Suzuki

  • Composer

    Satoshi Suzuki

  • Mixing Engineer

    Satoshi Suzuki

  • Mastering Engineer

    Satoshi Suzuki

  • Guitar

    Satoshi Suzuki

  • Vocals

    Satoshi Suzuki

Kobo Musica, Summer 2024. Sky, dull color. Weather, thunderstorm. Front Cover

Listen to Reading/Suicide Countermeasures Conference (Live at kobo muzika 2024.07.20) by Satoshi Suzuki

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  • 1

    dog river (Live at Kobo Musica 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 2

    empty blue dog house (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 3

    A cat that has grown old (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 4

    Wooden bridge with turtles (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 5

    The one who is crying is Namahage. (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 6

    The winter sky of a long time ago (LIve at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 7

    Let's dream in Brazil. (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 8

    just one memory (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 9

    Reading/Homecoming (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 10

    Go listen to Kazuki Tomokawa (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • ⚫︎

    Reading/Suicide Countermeasures Conference (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 12

    Ura Nihon (Live at kobomuzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 13

    Reading: I'm glad to be alive. (Live at kobo musika)

    Satoshi Suzuki

  • 14

    Atopic dermatitis song (LIve at kobomuzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 15

    Morioka, snow. Ueda Hospital. (Live at kobomuzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 16

    Reading: Monday's Snow (Live at kobo muzika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 17

    I know it's snowing on Monday (Live at kobo musika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 18

    Reading/27 years ago (Live at kobo musika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 19

    I don't know about my grandmother's death. (Live at kobo musika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 20

    encore (Live at kobomusika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

  • 21

    The summer wind is always painful (Live at kobomusika 2024.07.20)

    Satoshi Suzuki

The first solo performance "Akita's poems sent to me 27 years ago was held at Kobo Musica on July 20, 2024. has been made into a full-length sound source. There was a severe thunderstorm that day. The sound of rain and thunder that comes in as if it's a performance. The live content is also amazing.
The owner, Ryo Kuzuhara, wrote the following after the concert:
``This is the first time I've ever seen a live show where I put all my energy into it.
An overwhelming sense of emptiness. The narration is painfully clear, and the story is extremely realistic.
Snow on Monday. dog river A skewered turtle and a photo of my grandmother.
Ueda Hospital. Atopic dermatitis song. The furious sound of the guitar.
It was an incredible live performance.
It is true that Nippori was a snowy country at the end of the rainy season. "
I want you to experience the indescribable world of hell with all your heart.
Now, to the world of hell.

Artist Profile

utadokoro bokurinan

"