Soda Floatのジャケット写真

歌詞

蜃気楼

Gokuraku Virtual.

湾岸線

高速道路の上の雲が

太陽を連れてきた

夜明けが近づく

この街の人は

トラックの煙の中

ぼちぼち 起き始める

そして僕は

トーストを焼いて

普段どおりに生き

何不自由なく暮らせる

それは夢か

現実の世界

あの国の街では

それすら叶わない

らしいね

朝靄霞む

田舎の町に着けば

ざわめく心も

行ったり来たりの

自分の心の波に

落ち込むこともなく

時間は蜃気楼

そして僕は

誰にも出会わず

森の奥に住む

フクロウになれるだろう

それは夢か

現実の世界

この国の上では

それはできるらしい

それは夢か

現実の世界

あの国の街では

それすら叶わない

トーストを焼いて

普段どおりに生き

何不自由なく

暮らせる

  • 作詞者

    服部 雄一, 中村 比呂人

  • 作曲者

    服部 雄一, 中村 比呂人

  • プロデューサー

    服部 雄一, 中村 比呂人

  • ソングライター

    服部 雄一, 中村 比呂人

  • プログラミング

    服部 雄一, 中村 比呂人

Soda Floatのジャケット写真

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『Soda Float』は、眩しい夏の光と、その背後で揺れ続ける世界の不穏さを、9つのエレクトロニック・トラックに閉じ込めたアルバム。

工場に囲まれた街で見た青空、月明かりの下で踊る君、真冬のレストランの温かなスープ、病が治ったら出かけたいピクニック、海へ向かう列車、甲州街道のドライブ、テーブル越しに微笑む人、湾岸線に差し込む朝日。歌われるのは、過ぎ去った記憶や、誰かと過ごす何気ない時間である。しかしその風景には、ミサイルの音、地下室で震える人々、煙のように消えた街、トーストを焼く日常さえ叶わない遠い国の現実が絶えず入り込んでくる。

デトロイト・テクノやミニマルを基調とした速いビートは前へ進み続けるが、メロディと歌声は水の中にいるように淡く揺れる。海、雨、涙、雪、朝靄、カクテル、日々の泡。繰り返し現れる水や光は、記憶と現実の輪郭を溶かし、目の前の幸福が永遠ではないことを知らせる。

冷たいソーダの上に浮かぶアイスクリームは、甘く、眩しく、やがて溶けて形を失う。「Float」という言葉には、記憶と明日、都市と海、夢と現実のあいだを漂う、このアルバムの主人公たちの姿も重なっている。

『Soda Float』は、不穏な世界から目を逸らすための音楽ではない。ミサイルや病、遠い国で失われている暮らしを忘れないまま、それでも誰かと食べ、出かけ、恋をし、普段どおりの朝を迎える。その一瞬の幸福が消えてしまう前に、光と泡の中へ焼き付けようとするアルバムである。

アーティスト情報

AFURI Musique

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