ひざの上の筆箱が
シャリシャリ踊るバスの中
流れる景色はかわらぬが
わたしだけが 歌う
いつまでたってもあたたかく
いつまでたってもやわらかく
どこに行ってもついてくる
このままこうしていようか
それは砂糖のように甘くもなく
口の中でジャリジャリと
いつまでもいつまでもいつまでも
とけることなく残っていました
持って帰ってきたけれど
どこに置いたらいいのやら
思い出すのが痛いので
わたしはひとくち食べました
あなたが静かに死んでから
なかったように暮らしました
はじめから何もなかったように
わたしの中から消しました
つめたい庭に埋めました
- 作詞
宮川美保
- 作曲
宮川美保
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筆箱
宮川美保
心の奥深くにしまい込んだ想いが、切ないギターと共に溢れ出る。失った大切なものへの深い喪失感を表現しました。「筆箱」をぜひお聴きください。
アーティスト情報
宮川美保
1977年2月22日生まれ。静岡県三島市出身。ナレーター・声優(青二プロダクション所属)。
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