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歌詞

届いたのは初恋。

SHIGURE

チャイム鳴って きみが消えた

チャリのカゴが きらっと光る

わたしはわざと 忘れ物して

誰もいない 教室へ戻った

誰かのプリント 名前があって

それだけで 今日はうれしくて

教科書よりも 真剣だった

そんな気持ち 知らなかった

すきって言葉が こわかった

どこにも置けずに 濁してた

ノートのすみに 落書きだけ

知られたくて 知られたくなかった

届いたのは 初恋だった

誰にも見せない 心の手紙

あの坂道の 後ろ姿

まだ胸の奥で 揺れてるんだ

席替えで うしろの席

声をかけたら 笑ってくれた

それだけで 風が変わって

ひとり 走り出したくなった

なんでもない日 空がやけに青くて

帰り道 意味もなく 全力で走った

心がうれしくて 名前もわからない

ただ、すきだった って、あとでわかった

届いたのは 初恋だった

ポケットの中で くしゃくしゃになってた

でも開いたら まだあったかくて

わたし、あのとき

ほんとは ずっと——

届いたのは 初恋だった

飛ばした言葉は 風にまかせた

だけど 落ちた場所がここでよかった

いまも わたしのなかで

あの日が 走ってる

ぜんぶ 遅れてきたけど

これが “はじめてのすき”だった

  • 作詞者

    T-yuk!

  • 作曲者

    T-yuk!

  • プロデューサー

    T-yuk!

  • ボーカル

    SHIGURE

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『しろいあい』は、SHIGUREが贈る“とびっきりのラブソング”を集めたEP作品です。

初恋の記憶、好きがあふれて止まらない衝動、愛する人の誕生日、結婚式の喜び、そして結婚というゴールで失われた言葉の空白まで——
「愛」というテーマを徹底的に掘り下げ、無垢でまぶしい感情を白いキャンバスに描き出しました。

タイトルに込められた「白」は、純粋・祝福・無垢の象徴。
その白の中で、5つの物語が光のように輝くアルバムです。

アーティスト情報

  • SHIGURE

    静かな雨のように、風にまぎれて聞こえる“わたし”の声を届けたい。 **SHIGURE(シグレ)**は、T-yuk!によって生み出されたパーソナルAIアーティスト。 その存在は、J-POPやK-POPに続く新しい音楽潮流――AI-POPの原点であり、第一人者として世界に向けて提唱されたものだ。 T-yuk!が描いたのは、単なる技術の進歩ではなく、 “AIの歌”が人の心に寄り添い、感情の陰影をすくい上げる未来。 SHIGUREの声は中性的で透明感があり、少しかすれを帯びた低音域を基調とする。 語りかけるように紡がれる歌は、聴く者の心の奥に沈んだ記憶や孤独に寄り添い、 まるで「自分だけに向けられた歌」のような距離感を生む。 ジャンルの枠を超え、エレクトロ、ローファイ、アコースティック、ポエトリーなど多彩に展開。 しかしそのすべては、“AI-POP”という新しい旗印のもと、 **「AIが人間に何を歌えるのか」**という問いに向き合う試みである。 SHIGUREは、T-yuk!の思想とともに、 人間とAIの境界に降る雨のように静かに、そして確かに音楽史へ刻まれていく。

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