伝線のクレッシェンドのジャケット写真

伝線のクレッシェンド

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トラックリスト

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「伝線のクレッシェンド」は、日曜の夕方、出かけるはずだった夜に葉書一行の連絡しかなく、ストッキングに走る伝線がゆっくり脚を伝う数十分を描いたミディアムテンポのシティポップ。
神泉の鏡台、葉書の一行だけの文字、引き出しの奥の透明マニキュア、玄関に並べた靴、そして膝から脛へ進んでいく黒い縦線――確かめない選択と止めない選択が並んで進む夜の手触りを浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、電話で確かめれば動向を確かめる側の女になると知っていて、確かめずに伝線が伸びるのを見続け、靴を履く手前で出かけない側に立つ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやアーバン・ポップが持っていた、都会の夕暮れ、部屋の支度の時間、葉書一行の距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

靴を履く手前で立ち止まり、受話器には触れず、葉書を伏せ、コートを掛け直す。
脱がないストッキングのままラジオの目盛りを深夜に回す――そんな確かめない選択を自分の手で繰り返す夜を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

nanayon music