熱にうなされている
愛想尽かした金曜ロードショーのよう
終列車に飛び乗って
裸足のまま歩き出した
彼を笑わないで
街に生かされている
人たちの笑い声が
遠くまで響いて
今日もこの街を
朝まで見届ける
もう なにも残らないような世界なら
踊ろうぜ あてもなく
もっと 笑っておくれ
ああ これが嘘じゃないと言うなら
いいさ もうこの言葉も聞き流して
ああ 空になっていく
無駄に鳴っている
ピアノのような
ああ 花は咲いて散る
光って消えていく
あの人のように
もう 飽き飽きしてきたのさ
ごまんと聞いたクリシェのような
気付のウイスキーを飲み干したなら
さあ踊れ
ああ なにもかも なにもかも なにもかも
消えてなくなる その前に
その前に
もう なにも残らないような世界なら
踊ろうぜ あてもなく
もっと 笑っておくれ
ああ これが嘘じゃないと言うなら
いいさ もうこの言葉も聞き流して
最愛の人よ どうか
泣かないでいて
がらくたの中にあった自由を
そっと飾っておくれ
ああ それが本当なんだって言うなら
いいや もうそれすらも
笑ってくれないか
- 作詞
タナカ ダイキ
- 作曲
Dr. Smokin' Frog
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クリシェ
Dr. Smokin' Frog
クリシェ(Cliche)
① 使いまわされたことにより目新しさが失われた言葉、表現のこと。
ありきたりな決まり文句、常套句。
② 音楽的技法の一つ。コード(和音)の構成音が半音ずつ上がったり下がったりする技法のこと。
飽き飽きとするほど聞いた言葉回し、繰り返されるその言葉は良くか悪くか耳馴染みが良いもの。
語源を同じくするコード進行に乗せてこの曲は進んでゆきます。
その意味をどう捉え考えるでしょうか。
この言葉は誰かに信じてもらえるでしょうか?それとも嘘だと言われてしまうでしょうか?
どちらにせよ、思っていたよりも早く、曲は進み時間は過ぎてゆきます。
言葉と違い時間は繰り返されることはありません。
曲全体を通して続く疾走感と合わせて、どこか焦燥や虚無感を抱くような曲になっています。
アーティスト情報
Dr. Smokin' Frog
2018年6月 タナカ ダイキ(Vo/Gt )タカハシ アオイ(Gt) ニシガキ トウヤ(Dr)マツキヒラ タカシ(Ba)によって結成されたロックバンド。関西圏を中心に精力的に活動中。 ルーツミュージックやロックンロールに影響を受け、唯一無二のサウンドを目指している。
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