

店の灯りが ひとつ消えて
駅裏の風が 少し冷えた
飲み残した酒の底に
言えなかったことが 揺れている
強がることは 覚えたのに
謝ることは 下手なままで
笑って済ませた あの日から
俺は少し 遠回りしてる
夜風が少し 背中を押す
あの日の俺を 連れてくる
馬鹿だな 俺は
今さら 気づいてる
格好つけても 錆びたまま
優しい男には なれなかった
せめて今夜は 擦れた声で
お前にだけは 聞こえるように
上着に残った 夜の匂い
帰りの道まで 連れてくる
帰る場所なら あったくせに
言い訳ばかり 上手くなった
お前が泣いた あの夜さえ
俺は背中で 聞いていた
振り向くくらい できただろうに
意地の張り方を 間違えた
笑って話せる 昔話に
まだ出来なくて 立ち止まる
馬鹿だな 俺は
今なら わかるのに
幸せひとつ 守れもせずに
歳だけ取って 夜を越えた
もしも今夜 届くのなら
お前にだけは 聞こえるように
馬鹿だな 俺は
それでも まだ唄う
綺麗な声じゃ 似合わないから
擦れたままで かまわない
返事なんかは もう要らない
この傷ごと 唄ってみる
今夜の風に まぎれながら
お前にだけは 聞こえるように
- 作詞者
Oshin
- 作曲者
Oshin
- プロデューサー
Oshin
- レコーディングエンジニア
Oshin
- ミキシングエンジニア
Oshin
- マスタリングエンジニア
Oshin
- グラフィックデザイン
Oshin
- ボーカル
Oshin

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お前にだけは
Oshin
Oshin「お前にだけは」は、昭和歌謡の匂いを残した男のバラード。
綺麗に言えなかったことを、
綺麗じゃない声のまま唄った一曲。
誰にでも届かなくていい。
お前にだけは、聞こえてほしい歌です。



